いよいよ寒くなって来て、僕の大嫌いな冬に突入していきます。
寒いと色々なやる気を削がれてしまうので、とても困ります。
でもそんな中で、クリスマスだけは大好きなのです。
特にキリスト教徒でもないですし、クリスマス当日にデートやパーティーがしたいというわけでもないです。
あの、クリスマスに向けて賑わう街の雰囲気がとても好きなのです。
華やかで活気のある街の様子や、流れてくるクリスマスソングや鐘の音や。
なぜかウキウキしてくるのです。
その理由が何なのか、自分でもよくわかりません。
ただ小さい頃からとても好きでした。
そしてクリスマスが終わると、何とも言えない寂しさと嫌いな寒さがより一層こたえます。
過去に自分が書いた歌詞でこんなものがありました。
“理由がないのが何よりの理由、意味が無いのが何よりの意味だ”
デモ音源のまま、まだバンドで出来ずに眠っているのですが。
結局、この何とも説明しようのない感覚に勝るものはないのかなと思います。
まるで説明のつかない感動や興奮を、未だに音楽やライブに感じるから、バンドを続けているんだと思います。
もちろん、説明出来る理由もいくつもありますが、根本的にはそれではないと思います。
言葉は凄く大事だと思っています。
言葉でちゃんと伝えないと伝わらない事ばかりだと思っています。
それでも、やっぱりあの感覚には勝てないような気がします。
むしろそんな説明出来ない感覚や感情をいつか言葉に表せたらなと思っています。
それって最強の言葉なのかなと。難しいですが。
バレンタインもハロウィンも全く興味はありませんが、やっぱりクリスマスだけは僕にとっては特別で、そして未だには説明出来ません。
藤本浩史●1980年11月15日生まれ。神戸出身。ロックバンド、the coopeezのボーカル。作詞、作曲の他、バンドに関わるアートワークを全て手掛ける。自称、スーパーコンプレックス持ちのスイッチON/OFF型。もしくは、肉食系の中途半端ボーイ。
http://coopeez.net/
@coopeezfujimoto