連載◆栗原ゆう「さよならシークレットブーツ」第9回「エミュリボンという場所」

 

お久しぶりの更新になりました（2ヶ月ぶり）、YUMECO RECORDS！
毎月〆切にあわあわわわ…という感じで主宰の上野さんを困らせて早3年…（ひぃえ～）
そんなこんなで初めて先月お休みしました（ごめんなさい）。
史上最強に目まぐるしくどっちゃんがっちゃんな2ヶ月だったのです。
その間何をやっていたかというと、10月9日、大阪アメリカ村にてLive Cafe&Bar「Aimyou Ribbon」（エミュリボン）を、プロデュース・Openいたしました!!!!!!!!!!!!!!!

 
 

 
 
Live Cafe&Bar「Aimyou Ribbon」（エミュリボン）
http://www.aimyouribbon.com
 
 

お、お店（経営）はじめました！
エミュリボンは、でんぱ組.incさんや妄想キャリブレーションさんを輩出した秋葉原「Dear☆Stege」を立ち上げた吉河順央とのWプロデュース！
メニューには、秋葉原と渋谷にある「カリガリカレー」が大阪で唯一食べられる…！ エミュリボンでレギュラーメニュー化させていただいたり…！

 
 

 
（カリガリカレーは最近ではイジリー岡田さん30周年を記念し「満足マンゾウカレー」をコラボしたりと異彩を放ったクリエイティブなカレー屋さん）
 
MVもある!!!　→　コチラ
 
そして、エミュリボンは何と言っても店内にステージがあり、平日は3回、土日祝日は4回、その日のキャストが毎日ランダムにLIVEをしていくという、食べて飲んで、LIVEも観られちゃう“場所”。
 

何故、大阪なのか…?!
「大阪にはこんなお店ないんじゃない…か？」というのがシンプルな理由。
主催をしている「WONDER WORLD」というイベントを作った時と同じ想い。
「WONDER WORLD」は今月で二2周年を迎える。（もう5年くらいのイメージ）
東京は11月5日に終え、11月26日は念願の味園ユニバースで開催する！
2周年で20回目…!!!
結構、どどどどどーーーっつって駆け抜けた。
模索しながら、始める時にまあまあ無難な意見や明確なアドバイスを多方面からいただいたけど、否定的な意見はほとんどなく人の繋がりと信じる気持ちとなんとなくだけど絶対的な直感を信じてやってきたらいつの間にか2周年。

 

WW（WONDER WORLDの略）はそもそも、東京には面白いイベントがたくさんあるのに、大阪にはこういうイベントはない…なぜなんだ？ ないところにあるものを持っていきたい！
人と人の魂が宿る、こべりつくように忘れられないそんな“場所”を作りたいと思って始めた。
人間臭、嫌いじゃない。
わたしは今回、味園ユニバースでWWを行う。
キャパ1000だがいつも通りイベンターさんを通したりしていなくって、ブッキングから、フライヤー作成、ワイヤレスマイクの手配からギャランティーの交渉、何から何までわたしがおこなっていて、そうなると、やはりどう考えても月に一度の主催が限界だ。

 

WWを続けていく内に、もっと毎日わくわくするような“場所”を作れないかなとふわっと思った。
「お店だ！」
この連載でも何度か書いているが、毎日同じ安定した生活！ が、わたしにとっては超不安定である。
つくづく人それぞれに幸せの形は色々あるんだな～と。

 

後は、やっぱり人生生ぬるく生きたくない。
大人がおこずかい稼ぎでちょろっと“アイドル”運営を…みたいなのがぬるっと蔓延している流れも飽きてきたというか、みんな子供のせいにするけど、大概は教える能力のない大人が悪い。
（この流れ、前回もこんな感じで書いた気が…する）

 

なんだか、こう自分も歩んできた道というか本気の人を救える場所があればいいなと思った。
わたしが感じてきた“疑問”に、きっと今“疑問”を感じている子がいるかもしれないし、“疑問”すら感じない人もいるはずで、そういう少しのずれを正してあげたりする場所。
好きって気持ちを枯れさせたくない、できるだけ。
なんだか壮大な事を言っているが、ほんとうにそういう気持ちで小さな一歩を挑戦している。

 
 

 
 

オープニングキャストは、個性豊かな子が揃った。ただただ時給を稼ぎにきている子はほとんどいない！ きっと時給だけ…！ だともっと潤うバイトは山程ある！
だからこそ、めちゃくちゃ成長が早いし“マニュアル通り”（そもそもマニュアルはないが）じゃなくて考えて自ら動いてくれる。
めちゃくちゃ頼もしい!!
わたしは、いつも助けられている!!!
もう一人の、吉河順央ちゃんもちょこちょこ連載に出てきているが天才！ 異彩！ 超人！
人が思いつかない面白アイデアをどんどん投下してくれる。

 
 

 
 
『Aimyou Ribbon』（エミュリボン）の名付け親も順央ちゃん。（※ちなみに、「Dear☆Stege」の名付け親も吉河順央ちゃん）
 

『Aimyou Ribbon』（エミュリボン）の由来は、栗原ゆうの「you」を入れたいということ。
絶対自分で決めていたら、自分の名前は入れていない。きっと。
WWも一切自分の名前は入れなかった。
自分が、主役になるのがどうも苦手というか自信が持てない。
根本にずうううっと「わたしのことが一番より、誰かの初めてになりたい」ってのがあるからなんだよ。
わたしの矛盾。
これは、矛盾？ わかんない。
だから、名前を入れてもらったこと、そわそわしたけどすごく嬉しかったし、より一層誇りをもてた。

 
造語だが直訳は、“きみのリボンを目指す”。
 

“きみのリボン＝あなたに絡まったり引っかかるもの、誇り”という意味。
Aimは“狙う”という意味が、Ribbonは“世界の勲章”“おまもり”みたいな意味もあって、
“きみのリボン＝あなたに絡まったり引っかかるもの、そしてこの場所で色んな繋がりを…！”という意味が込められている。
なんて良い名前なんだ!!!!!!!!!!!!!!!

 
 

そして何故、アメ村なのか？（よく聞かれる）
東京は、渋谷、原宿と大体のその土地土地のカラーやルールみたいなものがある中、秋葉原ってヲタク文化！ というイメージが強い。でもそこではなく、人間的にお互いにお互いの好きなことをしている！ どんな人間だって尊重され、迎え入れてくれる場所！ 秋葉原はわたしが思うフリーダム地帯で、そんな場所、大阪でって聞くときっと「秋葉原＝日本橋」ってイコールにされがちなんだけど、わたしは全く違うな～と思っていて。

 

アメ村こそが、東京の秋葉原だなと。
アメ村って古着屋さんやクラブ！ みたいな若者のイメージがあるけど、実は色んな文化が混ざり合っていて、お互い干渉し合わない、カテゴライズされない場所で、めちゃめちゃ面白い。

 

エミュリボンは、「RICH GARDEN」というすっごく美味しいハンバーガー屋さんと、「リッチドール」という風俗店にちょうど挟まれた場所に存在する。
正面前にはお着物屋さんもある。
すごい!!
なんでもある街!!!
だから、絶対面白いと思った。
場所は、絶対アメ村！ っていう選択肢それ以外なかった！
物件も、いくつか数ヶ月に渡り紹介されたけど急ぎでやりたかったわけではないのでじっくり決めた。
数ヶ月ああだこうだしながら、今の物件に出会った瞬間に「ここだーーーーー!!!」とピンときて、すぐ順央ちゃんにも見てもらった瞬間に「昔のディアステに似てい
る…ゆうちゃんに何にも見せていないのにすごい…！」と二人で興奮した!!!
奇跡の場所!!

 

色んな方にお手伝いいただき、オープンの1分前まで店内はぐちゃぐちゃだったけど、無事にオープン出来た。
そして先週11月11日、7、8年ぶりに生誕イベントをエミュリボンで行った。
ずっっとワンマンと生誕は避けてきた。
どうも主役になるのが、ほんっっとうに慣れないみたいで。
ずっと応援してくれている方々から生誕しないの？ と毎年聞かれたりしていたけど、
主役になる自信がなくてするっと避けていたけど、お店を開いた事で自分がやらなきゃ示しがつかん…！ と、11月11日の誕生日当日に生誕を開催した。
7年前も、大阪で生誕を当日開催したな～とぼんやり思い出した。

 
 

 
 

昔よく来て下さっていた方々が「生誕嬉しい」と来てくれたり、“場所”を作ったことにより、また“集まる場所”になったとめちゃめちゃ喜んでくれて、「あああ今までありがとう」でいっぱいになった。
一年に一度主役になるのっていいなと思わせてくれました。
ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ピンクのサイリウム綺麗だったな～～。
これから、毎日のことでほんとにどうなるかわからないけれど、エミュリボンに来たらホッとしたり超楽しくなったり、嫌なこと忘れたり、ざわついたり、誰かの感情が
動く場所になったらいいな～と思う。

 
 

 
 

ハテナ？ を持って生きていきたい、ずっと死ぬまで。
それは面白いか、面白くないか。
シンプルにだだ、それだけを選択していきたい。

 
Aimyou Ribbonをこれからどうぞよろしくお願い致します。