Live Report「YUMECO RECORDS presents 夢子会vol.4」2016年4月2日＠下北沢・風知空知　ライヴレポート

本日は「夢子会vol.4」にお越しくださった方、ありがとうございました！
 
最初にご登場いただいたのは、藤田竜史さん。まずは柔らかな声とアコースティックギターの音色を響かせて、カバー曲「白い雲のように」などを披露。窓から流れる景色を見ているような、清々しさを感じさせるひととき。
 
 

 
 
そしてMCでは今日ご登場しただく、後ふたりのボーカリストを紹介し「超めんどくさいふたりです（笑）。でも全然タイプが違うボーカリストで、放っておいたら、リョウスケは勝手に走り出しそうだし、越雲くんは深く潜ってしまうタイプ。皆さんの温かい拍手が唯一の救いです」と笑わせた。
 
ギターを置いて、鍵盤を弾きながら披露してくれた「アンドロメダ」など、少し肌寒い春によく似合う素敵な時間を過ごさせてもらいました。
 
 

 
 
その後、藤田さんが佐藤リョウスケさんを呼び込んで、「あのね、きいて？」をふたりで届けてくれる。裸足で登場した佐藤さんのやんちゃでナイーブな雰囲気の歌に、藤田くんの鍵盤とコーラスが優しく寄り添うような温かなセッションでした。
 

 
「気軽にやるんで、気軽に聴いてってください」という挨拶で始まった、佐藤さんの弾き語り。「ボディソープ」など普段はバンドで鳴らしてる歌が、剥き出しの自由な魂で放たれるような、迫力を感じるステージ。本当に、ここにマイクが無ければ走り出しそうな勢いで熱唱してくれた。その声は、ダイレクトに心に届いた。
 
 

 
 

 
 
照明をグッと落としたステージに登場したのは越雲龍馬さん。リバーブをかけたエレキギターと繊細な歌声を重ねる弾き語りスタイル。フィッシュマンズのカバー曲も心地良い浮遊感で奏でられ、ちょっとフォーキーな部分も含め彼のルーツを垣間見るようで新鮮だった。そして「雨の魔法が解けるまで」など、pollyの楽曲も更に濃厚かつ美しさ際立つ演奏で届けてくれた。
 
 

 
 
「意外と緊張しないものですね。藤田さんが一番緊張してた気がします。年上なのに。それを見て安心しました、あの人、緊張するんだなって」
彼の言葉はいつだって直球で嘘がなくて、その奥にある愛情みたいなものもちゃんと見える。
 
 

 
 
越雲さんが藤田さんを呼び込んでのセッションでは「hello goodbye」を。小さな孤独を優しく抱きしめるように、大切に奏でられたシンプルながら極上のハーモニー。それは雨に濡れて儚く散る桜のように、思わず胸に刻みたくなるようなものでした。
 
 

 
 
 
 
最後は夢子会恒例のトークタイム。ここはもう、来ていただいた方だけのお楽しみってことで（笑）。藤田くんと、おふたりとの、それぞれの出会いのエピソードなど含め、なかなか独特な空気感での会話のキャッチボールを楽しませていただきました。
 
 

 
 
個人的には越雲くんが曲作りをしてる時の「養殖」のたとえがイマイチよくわからなかったですが、めちゃくちゃ印象に残りました。それを聞いてた佐藤さんが「洋食」のほうだと勘違いしてたみたいで、藤田さんもタジタジでした（笑）。
 
 

 
 
あらためて、今回の夢子会復活において、大きな力を貸してくださった藤田さん、ご出演いただいた越雲さんと佐藤さん、ありがとうございました。
 
とっても素敵な夢子会vol.4になりました。来ていただいた方も、またご感想などいただけると嬉しいです。
 
 

 
 
夢子会は続いて行きます。次回の夢子会vol.5は6月に、ノマアキコさんを中心に多彩なシンガーたちを招いて開催します。詳細はまたこちらのサイトでお伝えしていきますので、引き続きチェックしてくださいね！
 
 
（文：上野三樹　撮影：田口沙織）
 
 
 
藤田竜史（ホタルライトヒルズバンド）