“地下アイドル”という境目ってどこなんだろう。
元々、曖昧だけど、わたしの基準は「地上波は地上それ以外は地下」という認識でいる。
話の流れで、「◯◯ちゃんとかは地下じゃん!」って言われた時に、えっああまあ地下だけど…もっと深い地下があるんだと説明した事があって、「えっそれって◯◯ちゃんと一緒じゃない?何が違うの?」って返されて、ああそうか…世間一般的には同じところにカテゴライズされてて、やっぱり言葉では伝わらなくて、もっとどろっとしている場所なんだよ…!って説明してもやっぱり「?」って感じで…。
もう説明を諦めてしまった(笑)。
生産性もないし。
わたし自身、昔どろっとした“地下”を体験していて、疑問と奇妙な面白さが生まれる空間だった。
地下あるあるの一つは、マネージャーさんがだっぼだぼのダブルのスーツを着ていて髪がぎっとぎとのオイリーヘアーという事。(全員全員そうじゃないけど勿論)
で、まあまあ威張ってる馬鹿が多い…(笑)!
現場に行くとその観察が日課になってた時期があった。
後は、カバーを歌う!(オリジナルがないので)そのカバーの選曲でその年代年齢がバレたりするんだけど(笑)。
ちなみに私の時は、「LOVE&JOY」だった!
当時は、地下アイドルにちょーーー反発してたのでカバーを歌う場合はあえて絶対地下では歌わないジュディマリやYUKIちゃんを歌っていた。(ほんと鼻くそみたいな抵抗)
そんな、地下の闇をまとめた本「潜行」を出版した姫乃たまちゃんのイベントにお呼ばれしていただき出演してきました。
地下って深くて広いんだなと改めて発見出来た1日だった。
明るい地下もあるんだなって…。
この日は深い地下を経験している出演者さんが集まった。
出演者の、「さきそんことももねさき」ちゃん。
平成生まれのさきそんさんは、昭和をコンセプトにしているアイドルでオリジナル曲も持ってるけど、カバーを歌う場合は昭和の80′sアイドルさんの曲を歌っている。
彼女が楽屋で「私、昭和に生まれたかった…」と言っていたので「昭和に生まれてないから、昭和を歌うことが新鮮なんじゃない?」と真面目に答えてしまった。
やっぱり好きだからなのか、衣装の時も普段もなんというか昭和感が漂っていてすごく親近感が湧いた。
若い子が隣にいたらドギマギするそれがなかった…!
二人目「きゃりー虚無虚無」さん。
完全におパクリ状態!!
虚無…! なのに何をしてくれるのだろうか…?
というあんまり期待をしてなかったのですが、期待を遥かに裏切られた!
ジュディマリや、それこそきゃりーちゃんの替え歌を虚無感満載に歌って下さいました。
個人的に好きだったのが、「ふりそでーしょん」のサビ〈ハタチハタチハタチハタチ~〉を〈ハマチ〉に変えていたのが音のはまり的にすごく良かったです!!!
ジュディマリ「そばかす」虚無虚無バージョン
結構気持ち悪い音ですが、嫌いじゃなかったです。
地下と地上の融合ってこういうことかなと思いました(笑)!(絶対違う)
最後は、衝撃の「佐伯誠之助」さん!
とにかく下品な言葉が散りばめられてるんですけど、もうありえないくらい音がカッコイイ!!!!!!!!
いや~天才!!!!!
とにかく映像を音を聴いて欲しい。
難しいこと考えててもしょうがないよな、楽に生きようぜ! って気にさせてくれる!
40:00~くらいがとても好き(ロリロリ)。
帰りに購入しようとしていた物販のCDが一瞬で売れていた…。
12月27日もYAMINABE(ロフトプラスワンウエスト)でご一緒するので(すごい偶然)是非今度こそはゲットしたい!
交わらないところにいたっぽいのに、こんなにも急接近! きゅん!
まだまだ面白い人がたくさんいるんだな~
地上では難しい(効果音がたくさんいる。笑)けど、何処かにカテゴライズするされるってもったいないね。
と、この一年振り返り色んな方と出会いました。
なんだか、このイベントで知り合った方々は今年を締めくくる集大成だったかもしれません。
ふと気がついたけど、清純なアイドルさんとお仕事する事もあったしアダルトな人とも…
わたしは結構きわきわのジャンルレスなところにいるっぽい。
来年はどんな年になるのか楽しみだ。
皆さん、良いお年を~
【今月の気になるアイドルラップグループ】
校庭カメラガールさん。
http://tapestokrecords.com
あれっ紹介していなかったかな?ってくらい注目していたアイドルラップグループ。
最近のアイドルラップブーム…とは少し違った感じかもしれません。
ジャズや、HIPHOP等こんなにも混ざり合っているアイドルグループは他に居ないと思う。
12月2日リリースのアルバム『Leningrad Loud Girlz』がほんとうに素晴らしすぎる…!!!
ずっっっと聴いてる。
きっと、来年はフェスに引っ張りだこになる予感しかしない!!!!!!!!!!
栗原ゆう/クリハラユウ●たまに踊るシンガーソングライター。作詞作曲、イベント企画(WONDER WORLD等)、アイドル誌ライター、衣装、全てセルフプロデュース。テレビ東京「音楽ば〜か」レギュラー出演を経て上京後は多岐に渡り色んな肩書きを持ち精力的な活動を行っている。世界のファッション通注目スポット、サウスポーbyNPC(高円寺キタコレビル)で STAFFも勤める。
2月11日に初の全国流通盤6曲入りEP『アラサーランド』リリース。
TOWER RECORDS ONLINE商品ページ
作曲編曲陣にはBABYMETAL、チームしゃちほこ等への楽曲提供で知られる「村カワ基成」、ももいろクローバー、Prizmmy☆等への楽曲提供で知られる「KOJI oba」、アイドリング!!! 、寺嶋由芙への楽曲提供で知られる「ミナミトモヤ」等、作詞ではLadyGaGa等、海外の著名人が訪れる原宿Dogのオーナー「kai」が参加。表題曲「アラサーランド」のコーラスには「結城リナ」も! クオリティの高い楽曲とエネルギッシュなステージが魅力!!! 活動の幅を広げている!!!
栗原ゆう「きらめきファンファーレ」
第10回「ワンダーなワールド」
第9回「凡人レボリューション」
第8回「17歳の15分ルール」
第7回「アイドルと夏」
第6回「クレイジーガール」
第5回「ブスは語尾に出る」
第4回「ソロと野良」」
第3回「ほんのちょっとの距離」
第2回「koitoai」
第1回「カリスマとセンス」