もう先月のことになってしまうけど。
8月某日、都内某所にて第2回目となる「77年度会」が行われました。
昨年から始まったこの会はスキマスイッチの常田真太郎氏の呼びかけで1977年度生まれで音楽業界で働いている人を参加条件に集まって呑む、というもの。
昨年の45名に続き、今年は44名、という同窓会でも1クラス全員ぶんくらいの大人数が集いました。
77度年生まれ。
20代の延長戦感覚でいられた30代前半を過ぎ、半ばを過ぎ、
「もう完全にアラフォー」というこれまでにない焦りや戸惑いが(苦笑)、出始めるお年頃。
みんな音楽業界で働いていると、例えば生徒さんにも教えている楽器のプレイヤーだったり、バンドマンももちろんそうだと思うけど、若い世代と接する機会も多いから。18歳の子とか「ああ自分が20歳の時に子供を産んでたらこのぐらいかあ」とかね……。やっぱりみんな思うんだなーっていうのは話していて思いました(笑)。
でもみんな好きなコトして、バリバリ音楽業界を動かしてる人たちばかりで頼もしかった。
だってその場で曲を作って演奏して歌って音作りして売り込みして収録して放送して媒体に掲載なんてことが、ぜーんぶこの44人でできちゃう。考えると楽しいことです。回を重ねているうちにこの繋がりでお仕事ご一緒する機会なんかも増えるといいな。
そして。誰と喋っても、当たり前なんだけどジェネレーションギャップがない!!
「中学校の時、放送部だったんだけど。その頃ちょうど嘉門達夫のチャラリ〜ン、鼻から牛乳〜っていうのが流行って」
「あーねー(笑)」
とか。
「森口博子の曲をカラオケですごい歌ってて」
「俺、森口博子のファンクラブ入ってた!」
とか。何故か森口博子さんの話で盛り上がったり。
「今思えばポケベルで〈愛してる〉とか、すっごい速さで打ってたよね?」
「定型文あったよね……なんだっけ?」
「*4*4だよ!」
「コメヨンコメヨン〜〜懐かし〜!!!!」
とか。
「77年度生まれのミュージシャンで一番売れたのってやっぱり安室ちゃんかなあ?」とか。
そんな話をしていました。
そういえば面白かったのが、乾杯や、記念撮影で集合したりする時、何かにつけて誰かが言うの。
「はい、じゃあ売れてる人も売れてない人もー!」なんて(笑)。
それでみんな笑ってて。
もしかしたら20代の頃は誰もが思ってたかもね。
「売れたい」とか「成功したい」とか。
でも、この年齢になったら、本当に色んな時期をみんな経てきて。
今は「売れた」とか「成功した」とか、そんなモノサシだけで生きてるわけじゃない。
多くの人に「アイツ売れてんな〜」って思われている人だって、色んなことを抱えながら生きている。売れたからって成功したからってみんながみんな幸せなわけじゃないってことも知ってる。
色んな経験と時間を重ねた今の価値観があるからこそ、前よりも自分のことを認めてあげられたり、他人のことを受け入れられたりする。
「売れてる人も売れてない人も〜」を軽く笑えるユーモアを(by 奥田民生)、みんな身につけたわけですよ。
そういう大人になるって悪くないです。
常田くんはもちろん、メレンゲのクボくんや、久しぶりにmoumoonの柾くん、風味堂の渡くんに会えたのも嬉しかった。
「渡くん、レキシネーム……なんだっけ?」
「“元気だせ遣唐使”です!」
っていう会話をしてゲラゲラ笑っちゃいました(渡くんゴメン・・・!)。
でも私がインタヴューさせてもらってた当時より、ずいぶんいい顔になったよね。
あと、HOME MADE家族のMICRO氏はいつも笑いの渦の中心にいます。
スターだなあ。
私も久しぶりに美味しいビール呑んで、いっぱい笑いました。
同じ歳の音楽業界人のみんなに刺激を受けて、これからもがんばろっと思いました。
(上野三樹)