人生って、大人である時期のほうが圧倒的に長いじゃないですか。
長いから否応なしに「生き方」とか考えちゃうじゃないですか。
自分の人生だから自分の選択を信じて生きているけれど、
それでもやっぱり「これでいいのかな」って思う場面が絶対あるじゃないですか。
私は結構あります。
考えるのが趣味みたいになっている部分もあるけど、
やっぱりやりたいことやりたいし(やりたくないことやりたくないし)、
(根暗だけど)素敵な気持ちで毎日を過ごしたいし、
無表情で暮らしていたらどんどん顔の筋肉が衰えていく(実話)し、
感情をなくしたりしないで怒ったり笑ったりしていたい。
で、そのためにどうしたらいいかなっていうことをいつも考えています。
だって総括してみて一番多くしていた表情がその人の人生のサムネイルになるとしたら、
証明写真みたいな顔になるのだけは本当に寂しいことだと思うし。
たとえば子どもの頃に抱いていた夢とも学生の頃に具体的に目指していた生き方とも、
今の私は全然違うところにいるけれど、ちゃんと地続きの場所を歩いていると感じられているし、
これからどうなっていくのかなっていう不安よりも、
今の瞬間を重ねていったら今度また振り返るときにはどこにいるのだろうとワクワクしています。
周りから心配されたりもしますが、けっこう大丈夫です、私は大丈夫。
そんな気持ちを、確信を持った頼もしい温かい手で後押ししてくれる曲に出会いました、
LOST IN TIMEの最新アルバム『( )トラスト オーバー サーティー』の「30」という曲です。
PVが完成したというツイートをみて、すぐYoutubeに飛んで、ニヤニヤしながら聴いていました。
アラサーもオーバーサーティーも20代もティーンネイジャーも
お父さんもお母さんもおじいちゃんもおばあちゃんもみんな今すぐ聴いてください。
バンドの歴史、メンバーが歩いて来た人生、環境を取り巻く人々、色んな姿を想起しながらも、
最終的には自分を重ね合わせていました。
それで「全然大丈夫だわ、私」て思いながら、かねてより早く30代の仲間入りしたくて、
それは活き活きとしている30代の諸先輩方に囲まれているからなんですが、
私も一歩ずつちゃんと歩いて、素敵なオーバーサーティーを迎えたいなあと思いました。
LOST IN TIME、ありがとう。
なんだかとっても嬉しくなったんだってことを、どうしても書いておきたかった。
まあ30まであと2年もないんですけどね。うふふ。
時間が過ぎて、私が成長したりして変わっても、バンドが成長したりして変わっても、
ずっと大好きなバンドがこうやって新しい景色を見せてくれたり、
新しい気づきをさせてくれたり、嬉しい気持ちを持たせてくれたり、
バンドって、音楽って本当にいいなあとしみじみしたりもしました。
レコ発のツアーもどっかの会場で必ず行こうと思っております。
追伸:30歳を越えて半ばにさしかかったころ、私はどんなことを思っているかなあ、
どんな気持ちでこの曲を聴くのだろうなあと、そんなことも楽しみです。
いとう・さわこ●1984年うまれ。都内で働くOLです。今回は気がついたら下北沢にゆかりのあるバンドに辿り着いてました(結果オーライ)。LOST IN TIME、今超良いですよね、ずっと好きだけど、今の彼ら大好きです。ところで先日の夢子会スペシャルは本当に素晴らしい一日でした。トリビュート組の本編は海北さんから始まったのですが、最初から素晴らし過ぎて胸熱だったのに、結局最後まで半端じゃないパワーと愛が溢れまくっていて、今でも夢だったんじゃないか、だって夢子会だしって思うくらい、またとないイベントでした。やりたいと思うことは片っ端からやっていこう、行きたいと思ったライブは出来る限り行こうと改めて誓った次第です。
←歩き続ける30、にかけまして、足の写真です。