僕の海馬を救って。
9月の記憶がほとんどない。
8月末にまたも子どもの風邪を食らって悪化し、咳喘息が始まり、今回はあばらの疲労骨折まで達成し、今月の二文字は「苦痛」で決定(そんなコーナーはない)。
暑さに苦しみ、咳に苦しみ…と悶えていたら、月末から急に涼しくなりましたよね。たまに30度くらいの日が戻ってきても、ああ、もうやっと夏が終わったんだ…生き延びた…とかみしめております。
で、近頃といえば記憶喪失がひどい。よし調べようと勢いよくスマホのブラウザを立ち上げいざ入力、の段で何を調べようとしたか忘れる。さっきまで絶対持っていくぞと頭にあったものを結局忘れる。思いついた瞬間に鞄にぶちこまないとだめ、絶対。ほんとに。スケジューリングもミスり、息子の運動会の日に仕事を入れてしまい、運動会が開催される午前だけなんとかこじ開け、午後はなんとなくいつも一家団欒していたけど母だけ働きにでる始末。そんな母にも慣れた息子に、こちらがごめんねと申し訳ない顔をする前に、さらりと「おしごとがんばってね~」と送り出されてしまいました。これも成長。ありがとう。
と書き始めながらフルスロットルで「まじで9月なにしてきたっけ」と海馬をぶん殴りながら思い出していた。そうそう、息子、近隣の八幡様のこども神輿に初めて参加して、まだ年中さんなので神輿こそ担がなかったものの、立派に法被を着せてもらって山車のロープを引っ張らせていただきました。
親の付き添いが必須なんだけど、とはいえ大きな道路の車道を通る際などすぐそばに立つことができず、警備の方にお任せして歩道から見守る…。テンションが上がってあのロープをくぐって大通りに出てしまったらどうしようなど震えていたけど、そんな親の心配もよそにしっかりと約束を守り自身満々に完走したのでした。やるやん…。思った以上に成長しているんだなあ…母の方が手を離せなくなってるなあ、としみじみと実感したのでした。
そうだ、カフェめぐりが好きだった。
忘れては思い出そうともがき海馬をしばき続ける日々で、あ、こんなことも忘れてたんだ、とびっくりしたことがある。私は、カフェめぐりが好きだった。好きなカフェを見つけたら巡らずそこ一辺倒、ということもしばしばではあるんだけど、それにしても、結婚、出産、そして在宅ワークの間にコロナ渦を経つつライフスタイルが変化していく中で、もうすっかりカフェなんか行かなくなっていた。
確かに、大人になった。今年四十を迎えるのであるから、価値感も変わったし、「ここでコーヒーに650円、チーズケーキに550円を払う価値」についてめちゃくちゃ考えるようになったし、見た目の可愛さ、好みさで入店することは皆無になったというのもある。それにしても、アンテナすら張らなくなっていたなとしみじみしていた。
高校からの付き合いで卒業後にぐっと仲良くなり、雰囲気も人間性も全然違うのに、好みが合うという不思議な友人(美人)がいて、近頃では1年に1回会うくらいではあるけれど、先日ふとその子が浮かんで、会いたいなと思い、「ランチ行こうぜ」と脈絡なく連絡してみたら驚いた様子で「今朝私も考えてた」といった主旨の返信がきた。私ったらそういうところがたまにあって、しっかりシンクロしてしまっていてニヤニヤしつつ、アンテナ張れていないなりに、お気に入りに入れていたお店を掘り返したり記憶を頼りに検索をして、鼻息荒く彼女にプレゼンをした。「さすがのチョイスに唸った」と返ってきてもう満足。
あ~好きだったな、ということを思い出してから、ちょっと外出するときにそのあたりにあるお店を検索しては訪問し、色々チョイスして合計2000円くらいになりつつ減額したいのをぐっとこらえて食べたいものを食べまくっている。楽しい。楽しいぞ! という気持ちを思い出した9月でした。
運転技術は向上したか?
ということで先月、今さらキックバイク導入!? と激震が走った我が家でしたが、無事おさがりをいただき、鍛錬が始まった。年中さんにはもう小さく見えるけれど、初めて乗るときはやはりこわごわ。でもさすがに体の色々な回路がつながっているようで、すぐに乗りこなしていました。これでバランス感覚が養えたら、奮って自転車に戻りたいと思います。がんばれ息子。
いとうさわこ●都内に住むパラレルワーカー(おかん業含む)です。多分同じこと思ってる人めっちゃいると思うんだけど、OASISが再結成するなら、チャゲアスが再結成していいと思う。毎日思ってる(笑)。ギャラガー兄弟、絶対仲直りしてないっしょ(してるかもですけど)。だから、仲直りしてなくていいから、ふたりのハーモニーをまた聞かせてよって思いながら狂ったようにYoutubeでライブ映像を垂れ流してます。