はい、そんなわけで始まりましたGAL Radio。ここは友人と会話するように、音楽の魅力についてお話する場所です。2023年もよろしくお願いします。
2年に渡ってお届けしてきました企画「YUMECO RECORDSのテーマソングを作ろう!」が2023年1月5日、ついに配信リリースを持って完結しました!
YUMECO RECORDS 10周年イヤーを越え、11年目の新たな一歩となる日に誕生した曲について、思い出を振り返りながら完成を祝いたいと思います!
2023.01.05. Digital Release!!
▼「YUMECO RECORDSのテーマ」が遂に完成&配信リリース決定!
まずはこの場をお借りして、ご参加頂いた皆様に、心より感謝と敬意を表したいと思います。ありがとうございます。総勢19名全員が素晴らしい魂を注いでくれたおかげで、ワクワクやドキドキをいっぱい吸い込んだ曲になりました。その空気感がリスナーの皆さんの耳に吐き出されていく新しい年の幕開けに胸を躍らせています。
日頃お世話になっている親交のある方から、僕が学生の頃に聴いていた音楽を奏でる先輩方、そして次の世代を担う方まで、ルーツとこれからが交差するような方々とご一緒出来たことはとても感慨深かったです。完成時の僕とリュウジくんのコメントをどうぞ。
Season 1「ラジオ」
改めてこの企画の経緯をご説明します。「2022年で10周年を迎える当サイトのお祝いソングを、主宰・上野三樹さんへプレゼントしよう」と三樹さんのご紹介で知り合ったホタルライトヒルズバンドのボーカル・藤田リュウジくんと僕でデモをワンコーラス制作。「せっかくならたくさんの方のご協力を頂きながら完成させたいね!」というひらめきが壮大なプロジェクトの始まりでした。それが2020年の初頭。その後、打ち合わせで会うこともはばかられてしまうほど、気軽に行動しづらい状況になっていき、一度企画を寝かせることになります。
しかし「会えないなら会えないなりに出来る形で」と、2021年に曲を作っていくための企画会議をラジオ形式で始めます。リュウジくん、三樹さん、僕それぞれが思い浮かべる「夢を描く人」をお招きしてお話を聴き、歌詞の参考になるキーワードを集めていきました。
▼「YUMECO RECORDSのテーマソングを作ろう!」ツイキャスラジオ
僕にとって大切にしているラジオという形で夢や希望の話を共有させてもらう時間は、大変貴重な瞬間の連続でした。人の数だけ思いや歴史があるんだなぁと月並みに、でも確かに感じる日々は、直接会いづらくなった期間だったからこそ感じられることだったと思うし、制限のある中でなんとか希望を模索した答えだった、そんな風に思います。大人が夢を語るって素敵だなってさ!
Season 2「YouTube」
ラジオのゲスト回が一旦終了した2021年の年末、いよいよ歌詞と構成をまとめ、2番以降のレコーディングに取り掛かります。演奏や歌うパートを振り分け、一気に仕上げたものを発表、と思っていたのですが…「その過程も皆さんと共有したら面白いのでは?」となり(じらすよね!)動画でメッセージを頂きながら更に1年、じっくりと曲を育てていきました。
▼「YUMECO RECORDSのテーマソングを作ろう!」Season2-動画まとめリスト
構想から3年、種に水を撒き始めてから2年の歳月を経て、ようやく完成に至りました。とても愛が溢れる曲になった訳ですが、それもこれも音楽を愛する上野三樹さんがいてこそ成し得た奇跡だと強く感じています。
三樹さんが音楽を好きじゃなければ僕はこうしてここで文章を書くこともなかったし、これを読んで下さっているあなたとも出会えなかったし、この企画もなかったと思うと、好きなものを一緒に楽しんでくれる人との出会いは、人生においてかけがえのない宝物なんだと三樹さんが教えてくれています。
今回たくさんの方とレコーディングしていく中で、やり直しは1つもありませんでした。「ここをこうして欲しい、こういう演奏で」という説明をしていないのに、奏でる音は「そうそう!こういう感じです!」というテイクが届き、音楽で会話するように、YUMECO RECORDSというイメージを全員が理解していたような感覚でした。それは三樹さんと参加してくれたみなさんのお人柄、音楽、日々の生活で大切にしている核となる部分を共有していたからだと勝手に思っています。
三樹さん、音楽を好きでいてくれてありがとうございます。
僕も音楽と出会えて良かった。そう思える曲になりました。
改めて、上野三樹さん、YUMECO RECORDS10周年おめでとうございます!
▼「YUMECO RECORDSのテーマ」、上野三樹によるライナーノーツ公開
せっかく夢を歌った曲が完成したので、最後に夢についてのお話も少ししますね。
夢なんてなくてもいい
夢についての歌を作っておいてそれは…と思うかもしれないけど、最後まで読んで下さい(笑)。
僕にもまだまだ夢があります。同時にずっと意識していることは、夢=素晴らしいとは思っていないことです。夢が誰かの夢を壊すことだってあるし、良いようにも悪いようにもなる可能性があるからです。
この曲を作って思ったのは、「人間そのものが夢」だということ。
起きよう、コーヒーを淹れよう、笑顔で挨拶しよう、大切な人の幸せを祈ろう、今日を終える時「いい日だった」と思って眠りに就こう、その些細な意思決定のすべてが夢で、僕らは毎日夢と出逢っていて、少しずつ夢を叶えているんだと。そう都合よく解釈しても良いのかなと今は思っています。野球選手のイチローさんも「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」と言ってました。イチローさんが言うならそりゃあもう、ね!
大きな夢があればいいとも思わないし、夢がないからいけない訳でもない。
あってもなくても、いいもの。でもあればそれは今を輝かせてくれて(あればというニュアンスとも少し違っていて、あることに「気付く」という感覚が近い気がします)夢がない人も夢がないという状態を望んでいるので、何かを望んでいる時点ですべての人が夢を持っているんだと思います。だから夢なんてなくてもいいと言ったのは、無理矢理持とうとしなくても、夢は自然と生まれてくるよということが言いたかったです。
人と人は簡単には分かり合えない。生き方は人それぞれ。だからこそ交わる部分や、思いの重なるひとかけらに共感するし、夢にはそれがあるんだと実感しました。すべての人が、新しい命として夢を託されて産まれてきたんだとするなら、それはもう夢そのものと呼ばずになんと呼びましょうか。2年の歳月をかけて産まれた曲がそれを教えてくれている気がします。
最後までお読み頂きありがとうございます。それぞれのペースで、それぞれにとって素晴らしい年にしましょう。まずはこの曲が今年の、今日の、今のあなたの何かのきっかけになればうれしいです。
▼「YUMECO RECORDSのテーマ」DL & Streaming
p.s.メッセージ動画など、企画はもう少しだけ続きます!
オススメしたい! のコーナー
テーマに沿った楽曲を独断と偏見で選ぶコーナー。今回のテーマは「夢」。
色んな夢の形があるように、夢をテーマに歌われた楽曲もミュージシャンそれぞれの描き方があって面白いなぁと、選曲しながら感じました。
1.夢の中へ / 井上陽水
2.夢 / THE BLUE HEARTS
3.長い夢 / YUKI
4.真夏の夜の夢 / 松任谷由実
5.ドリーマーズハイ / RADWIMPS
6.夢で逢えたら / ラッツ&スター
7.逆夢 / King Gnu
8.Everything is made from a dream / Mr.Children
9.PIECES OF A DREAM / CHEMISTRY
10.正夢 / スピッツ
11.YUMECO RECORDSのテーマ / Yumeco All Stars
2曲目のみ配信なしですが、大好きな曲なのでタイトルのみご紹介します
高橋圭(たかはし けい)●作詞・作編曲・演奏家 1988年5月3日生まれ。2011年よりgood sleepsの作曲、ギターとして活動開始、2016年活動休止。現在は演奏から録音、ミックス・マスタリングまでを自身で手掛けるスタイルでソロ活動中。楽曲はApple Music、Spotifyなどで配信中。レコーディングなどお仕事依頼はTwitter DMからお待ちしております。
Twitter:@zazamino
イラスト:matsun
「Ginger Ale Lover’s Radio」ここまでの道のり
第1回「はじめましてのご挨拶(自己紹介)」
第2回「Guitar~ダサい僕が手にした最高の相棒~なんでこんな邦題足したの? っていうB級洋画の和訳タイトルみたいなダサさ(ギター愛を語る回)」
第3回「真夏の特大号 想像力(YUKI『チャイム』レビュー、久しぶりのライブ、真夏のドライブプレイリスト)」
第4回「バンドは生き物、刺身はナマモノ。(赤い公園特集)」
第5回「Mr.Children(メジャーセブンス、センス、スタンスとバランス)」
第6回「Mr.Children 『重力と呼吸』アルバムレビュー」
第7回「ミスチル、YUKIライブレポート特集」
第8回「新春新曲祭」
第9回「レコーディングオタク」
第10回「YUKI 『forme』アルバムレビュー」
第11回「音楽で逢いましょう」
第12回「good sleeps Album『SIGNAL』セルフライナーノーツ」
第13回「雨ソング特集」
第14回「Live DVD &Blu-ray『Mr.Children 『Tour 2018-19 重力と呼吸』ディスクレビュー」
第15回「BUMP OF CHICKEN NEW ALBUM『aurora arc』アルバムレビュー。何故彼らは宇宙を歌うのか」
第16回「竹内まりや「カムフラージュ」から学ぶ切なさ講座」
第17回「新曲発表のコーナー『ねぇ、できちゃった』完結編!」
第18回「YUKI『聞き間違い』から学ぶ “ きっと大丈夫 ” 講座」
第19回「何故私たちはクリスマスソングを作り、聴くのか」
第20回「TRICERATOPSから学ぶリフで踊ろう! 講座」
第21回「3ヶ月連続企画! 第1弾 Chara +YUKI『楽しい蹴伸び』から学ぶ無意識の美しさ」
第22回「3ヶ月連続企画! 第2弾「Chara +YUKI 『echo』全曲レビュ ー」
第23回マイフェイバリットエモーショナルソング 10選」
第24回「和田唱(TRICERATOPS)『ALBUM.』から学ぶ笑顔の大切さ講座」
第25回「『ねぇ、できちゃった』のコーナー夏の特別編! 新曲「ひまわり」セルフライナーノーツ」
第26回「ニッポンの偉大なギター名盤10選」
第27回「夏とシティポップ」
第28回「初秋にこそ聴いて欲しい、サザンオールスターズ『真夏の果実』の魅力」
第29回「温かみ、手触りを感じる名作 Yuzukana 『ZUSHIKI』制作秘話!」
第30回「Mr.Children『Brand new planet』レビュー」
第31回「Mr.Children NEW ALBUM『SOUNDTRACKS』レビュー 〜人との出会いと音楽の化学反応〜」
第32回「TRICERATOPS トリビュート盤レビュー&ライブレポート!」
第33回「写真家・薮田修身 展覧会『THERE WILL BE NO MIRACLES HERE』レポート」
第34回「新企画!『YUMECO RECORDSのテーマソングを作ろう』始動!!」
第35回「YUKI『Baby it’s you』が示す、君と私の世界が愛と音楽に満ちている理由」
第36回「YUKI NEW ALBUM 『Terminal』レビュー」
第37回「ホタルライトヒルズバンドNEW ALBUM『SING A LONG』レビュー」
第38回「東京スカパラダイスオーケストラ 『TOUR2021 Togeter Again!』ツアーファイナルライブレポート」
第39回「新しいギターを買ったよ!」
第40回「音楽と食」
第41回「NEW SINGLE『花束』が出来るまで」
第42回「和田誠展で感じた普遍的な愛」
第43回「クリスマスソングの新たな名曲! Yuzukana『POST』ライナーノーツ」
第44回「YUMECO RECORDSのテーマソングを作ろう! デモ音源フル尺完成!!」
第45回「Official髭男dism「Pretender」から学ぶロマンス論」
第46回「YUMECO RECORDS テーマソング企画 Season 2 スタート!」
第47回「音楽プロデューサー・蔦谷好位置の魅力 & 蔦谷さんクイズ優勝報告!」
第48回「TRICERATOPS NEW ALBUM『Unite / Divide』レビュー」
第49回「アートディレクター・森本千絵さんとMr.Children」
第50回「YUKI ソロデビュー20周年記念企画第1弾 私が『ビスケット』を好きな理由」
第51回「スタジオデスクをDIY!!」
第52回「妄想! 脳内夏フェス2022!」
第53回 YUKI ソロデビュー20周年特別企画第2弾 「描き続けてきた『歓びの輪』」
第54回「ドラマ『silent』と主題歌 Official髭男dism『Subtitle』が丁寧に紡ぐ音と言葉」
第55回「YUKIソロデビュー20周年記念特別企画第3弾『Oh!ベンガル・ガール』レビュー」