2019年もあっという間にひと月半が過ぎました。みなさま、いかがお過ごしですか?

私は、新しい職場に、家族の入院…と今までとは少し生活が変わり、めまぐるしい日々。戸惑うこともあるけれど、周りの人たちに助けてもらって、何とか過ごしています。新しいことを始めるときは、いつも真っさらな気持ちで、躊躇なく飛び込むのがモットー。期間限定のお手伝いなのですが、私を無条件で受け入れてくれるような、母性や温かさを感じる職場です。初日から、居心地がいい、なぜか昔からの知り合いのような親近感。もしかしたら、これからもずっと続いていくご縁なのかもしれません。


先日、そんな職場の人に誘ってもらって、『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。劇中で流れるQUEEN(クイーン)の曲は、どの曲も力強くて深くて魅力的でした。才能ある個々のスターたちが集結したときの凄まじさ、爆発力。印象に残ったのは、バンドというものの姿。メンバーの結束、脆さ、苦悩も含めて、ある意味家族を越えた存在なんだろうなと。それは私たちには計り知ることのできない、メンバーだからこそ、わかり、分かち合える世界なのだということを感じました。いくつものバンドやグループが重なって想いを馳せながら…。ライブエイドのステージから眺める景色は壮大で、ライブシーンは圧巻の映像でした。

 
MANNISH BOYS0124

そして、今年のライブ1回目は、京都FanJでの斉藤和義さんと中村達也さんのユニット・MANNISHBOYS。1月からスタートしたツアー“Naked~裸の逃亡者~”は、熱量や技がぶつかり合い、魂が共鳴し合うような二人がたまらなくかっこよかった! 和義さんは、しなやかで艶やかだった。個人のときよりも、より自由度が増していて、ギターは格別でした。実はこの日、家族の手術の2日後でした。どんな気持ちでこの日を迎えるんだろうと思っていたけれど、無事に成功したおかげで安堵の気持ちで観ることができ、この日のライブは忘れられないかもしれません。ターニングポイントではいつも和義さんに救われているような気がします。不安材料がすべて払拭されて、ただただマニッシュの音に身をまかせることができる幸せ。しみじみと味わい、噛みしめた時間でした。2月14日からのライブには、サポートメンバーとして、堀江博久さんのほかに、ウエノコウジさんが参加されるとのこと! 和義さんとシルエットが被るウエノさん。どんなすごい化学反応を見せてくれるのか、今から楽しみで仕方ないのです。

 


今年、ひいたおみくじ2つに、同じことが書いてありました。それは、「控えめに」ということ。物事を控えめに慎ましくすること。人の言葉に惑わされず、また独断におちいらなければ、幸せは極まりないのだそうです。控えめ、と聞いて今なぜか浮かんできたのは、辻仁成さん。現在、パリで一緒に暮らしている息子さんへの想いが綴られたTwitterがとても素敵なのです。控えめな辻さんの言葉は、とてもあたたかくて優しくてじんわりとココロに沁みわたります。そんな辻さんの「新年心得十ヶ条」を最後にお届けします。


1くよくよするべからず
2今年はやるぞと気合いを入れたら
3振り返らずに前だけ見つめ
4焦らず堅実に一歩一歩
5常に清らかな気持ちで挑み
6他人と一切比較せず
7他人のものを欲しがらず
8周りにとらわれず我が道を極め
9大切にしてくれる人を裏切らず
10愛のために生きるべし


なんだか勇気が湧いてきませんか? この十ヶ条を胸に、控えめに慎ましく、そして笑って過ごしていきたいと思うのです。

IMG_E0873

東京への車窓から。幻想的で美しい富士山にときめきました

 
 
 


 
 
 
F49CE500-1CD6-4E32-BBCB-69709B5402EBshino muramoto●京都市在住。雑誌編集・放送局広報を経て、現在は校閲をしたり文章を書いたり。2月2日は、なんばHatchでデビュー30周年を迎える真心ブラザーズのライブでした。ツアー「HOLD BACK THE TEARS」のラスト2本は、10人編成で懐かしい曲もたっぷり。にぎやかで、お祭りみたいな楽しさでした。桜井さんの若気の至り的なジャンプ(笑)! もう一度観たい。