僕たちホタルライトヒルズバンドが磯貝サイモンさんと交流を深め、念願叶ってのプロデュース。(「Day.3 プロデューサー・磯貝サイモン」参照)
 
時を同じくして、映画「覆面系ノイズ」の俳優さん楽器演奏指導を僕らが担当したことで繋がった縁が実り始めていた。小関裕太くん。彼もまだエンディングノートが出来上がる前の“仮エンディングノート”状態から曲を聴いてくれていた人のひとりだった。
 
『何だよ、その拍手。あの部分がすごく心に残ってパワーを感じる』
 
と言ってくれた。
彼がこの作品のイメージを僕とそう遠くないところで共有し描いてくれていることが嬉しかった。
とにかく裕太くんはセンスがいい。
俳優である前に表現者だ。
彼の言葉に勇気をもらえた。
 
裕太くんの呑み友達でもあるベース大輔に僕は一通の手紙を託していた。
 
『ミュージックビデオに出演していただけないだろうか』
 
今をときめく俳優さんだ。
集中するスケジュールの合間を縫って、なんとか奇跡を信じた。
 
サイモンさんとも同じことが言えるのだけど、昨日今日繋がった縁じゃない。
裕太くんとも、映画撮影が終わってからも 共にスタジオでセッションをしたり、お互いの人生観を語り合ったりする機会を経て、ここまでゆっくりと辿り着いてきた。
無理やり物事をつくっていくのではなく、自然に縁が紡いでくれたスケジュールに僕らは導かれていくような感覚だった。
 
エンディングノートのレコーディングと並行して、小関裕太23th BIRTHDAY PARTYでホタバンと裕太くんがコラボレーションをするという話も決まった。
すごくすごく、嬉しかった。
彼が自分のオリジナル楽曲を発表すのはこれが初めてだ。
そんな瞬間を僕らに託していただけるなんて、信頼以外の何ものでもないと思った。
 
彼が紡いできた「かめら」という曲は、
太陽のような彼の人間性そのものだった。
 
僕は君を 君は僕を 大切な時を一緒に残そうよ
 
歌詞も一緒にたくさん悩み、
レコーディングの土台から最後の最後のミックス作業まで忘れられない時間が流れた。
こんなに“陽”を感じる曲を演奏するのは、バンド史上はじめてかもというくらいhappyなvibesが自然に溢れてくる。
顔をくしゃくしゃにして歌い、笑う、アーティスト小関裕太が放つ輝きがバンドを包み込んでくれるよう。
(実は僕が一番それを感じたのは、一番裕太くんとよく会っていたベース大輔がどんどんポジティブにアーティスティックに変化していく様子を側で見ていた時の実感)
 
いよいよ6月2日、霞ヶ関イイノホール。
「かめら」の初お披露目、当日。
 
2ステージあわせて1000人のお客さんの歌声とともに、彼のヴァージンナンバーは完成した。
映画のワンシーンを後ろから観ているかのような錯覚に陥るほど、
裕太くんは光り輝いていた。
 
 
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一瞬を切り取った僕たちの“かめら”で

 
 
次に一緒に写したかった景色は、僕が描いていた『エンディングノート』のミュージックビデオ。
小さなホールで、裕太くんが指揮者。
僕らはいのちの歌を奏でるオーケストラ。
 
いつものように満面の笑みを浮かべて、彼は僕に言った。
 
『指揮なら任せてください、学生時代タクトを振ったことがあるんです!』
 
俳優・小関裕太恐るべし。
 
彼とのミュージックビデオ秘話はすでに公開されている対談やドキュメンタリー映像をご覧ください。
 
【連載】特別編 ホタバンのファミリアルミルキーウェイ ~ホタルライトヒルズバンド藤田リュウジの連載コラム~
https://www.barks.jp/news/?id=1000156906
 
『エンディングノート/ホタルライトヒルズバンド』MV制作ドキュメンタリー【小関裕太主演】

 
 
 
 
 
 
期間限定連載◆藤田リュウジ「5日間限定! 帰ってきたホタバンのミュージックサンシャイン!」
Day.1 ライナーノーツ公開
Day.2 命の歌を歌うこと
Day.3 プロデューサー・磯貝サイモン
 
 
 
 
 


 
FullSizeR-3 藤田リュウジ●千葉・柏育ちのシンガー&ソングライター / 初代かしわ音楽大使 / ホタルライトヒルズバンドVocal / 柏MUSIC SUN 代表
ホタルライトヒルズバンドHP http://hotaban.com
藤田竜史ソロHP http://edamamekumajiro.wix.com/ryujifujita
 
 
 
 

 
 
 藤田竜史「夢力(ムヂカラ)」
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