10月4日 木村カエラさんの取材。何年かぶりの取材だったけれど、久しぶりに会う彼女は、とても自然体で肩の力が抜けていて、本来のとびきりの優しさと無邪気で尖ったムードがチャーミングに出ていた。それって新しいアルバム『PUNKY』そのものなんだ。
 
 

 
 
10月5日 映画『SCOOP!』鑑賞。完全に二階堂ふみさんの魅力に圧倒される。若さ故の女の武器と、若さ故の敗北感を、スクリーンいっぱいにぶつけるようにして演じていた。その後、夜からはROCK IN JAPANのクイックレポ班であるライターの皆さんと打ち上げ。現場ではそれぞれの持ち場で孤独な戦いを繰り広げているので(笑)、実は喋るタイミングがそんなになかったりするのだけど、この日はみんなでご飯を食べながら色んな話ができた。最近は若いライターの子たちも多くて嬉しさのあまり喋りまくったけど大丈夫だっただろうか俺。兵庫さんともゆっくり話せたし面白かった。
 
 

 
 
10月6日 夏に出産したばかりの友人とランチ。イタリアンレストランのソファで赤ちゃんはぐうすか寝ていた。癒やしの時間。
 
 
10月8日 神社のお祭り。バナナマンの設楽さんがラジオでりんご飴の美味しさを熱弁していたので、食べるのを楽しみにしていた。「あの飴のところを上の前歯でパリンと割って、りんごと一緒にシャクッ! と食べるんだよ」と言っていたので、その通りにしてみたらすごく美味しかった。小さい頃にりんご飴をお祭りで買うことがあっても、いつも赤い飴の部分をなめてみるもののすぐに飽きてしまって、まともに食べたことがなかった。食べ方を知らなかったのだ! 今度からお祭りに行く楽しみが増えた。ちなみに設楽さんの家の冷蔵庫にはお祭りで買ってきたりんご飴が冷えていると言っていた。冷蔵庫の中のりんご飴。なかなか素敵な光景である。
 
 
10月12日 スキマスイッチのライヴ。カバー曲のみの、彼ららしい音楽への愛情と、強情さを(笑)、感じさせるライヴだった。カバー曲のチョイスとアレンジが渋めで「知ってるけど満場一致の大合唱にはならない」ラインで攻め続けていたのがさすがだった。
 
 
10月14日 ポルカドットスティングレイの取材。福岡にこんなにかっこいいバンドがいるんだ! と知ってから気になっていた彼ら。紅一点の雫さんにインタヴューしてきました。とても今っぽいというか、クリエイター気質の面白い女の子でした。
 
 

 
 
10月15日 幼稚園の説明会。このあたりから来年、娘を幼稚園に入れるべくあれやこれやが始まる。複数の園の説明会に出向き、願書をもらったり、スーツを揃えたり、面接日当日の動きを慎重にシュミレーションしたりする。このあたりの幼稚園の願書受付&面接日はどこも11月1日なので、滑り止めも含めていくつか面接を受けようとすると、ちょっとコツが必要になる。願書を提出した時点で、面接時間が言い渡されるから、そこで他の園の面接時間とかぶっていたら受けられない。幼稚園ってそれぞれに方針があってカラーが全然違うので、そういうことも色々と悩む。悩みまくる。そんなに「お受験」というほどのところを受けるわけではないが、親が足を引っ張るわけにはいかないので服装にも気を使う。今までコンサバとかオフィスカジュアルみたいなものとは縁のない人生を歩んできたけど、子供のためとなると話は別だ。
 
 
10月17日 77年会。スキマスイッチの常田さん主催の、音楽業界関係者が集まる1977年生まれの会。もう3回目の開催なので、顔見知りも増えてきて嬉しい。アンダーグラフの真戸原さんや、風味堂の渡さんにも会えたし、ACIDMANの一悟さんとも初めてお話した。
 
 
10月19日 木村カエラさんのライヴ。やっぱり今のカエラちゃんが私は好きだ。勇気を持って踏み出した新しい音楽の旅路、その決意と喜びがライヴハウスいっぱいに満ちていた。
 
 
10月24日 映画『アズミ・ハルコは行方不明』試写。この作品にある、地方都市で暮らす独身女性の行き場のない寂しさや孤独が、どんよりとした絶望感として漂っているが、蒼井優さんと高畑充希さんが演じる対照的なキャラクターに引き込まれる。最後には、上っ面の言葉や慰めなんかでは得られない強い気持ち、これからを生きていく希望のようなものをもらえる映画だった。
 
 

 
 
 
 
 
 


 
FullSizeRender-300x225上野三樹●YUMECO RECORDS主宰 / 音楽ライター / 福岡県出身。