今回は5月4日から新宿・紀伊国屋ホールで『ボクがひとりで唄う歌』を上演する劇団「うわの空・籐志郎一座」をご紹介します。こちらに所属する女優の小栗由加さんと私は共通の友人も多く、以前からたまに遊んだりしていたのですが、舞台を観に行くと、普段から声が大きくてツッコミながらボケたおす性質の彼女が、そのまんまの形でキラキラと輝いていました。この劇団は、台本のない、いわゆる「口立て」形式で作品を作っていくことで、役者の人間味やそれぞれのキャラクターを生かした、笑えて泣けるお芝居を見せてくれるのです。「東京の喜劇」をコンセプトに旗揚げの98年より精力的に活動を続けており、最近では地方への出張公演も。しかも今回の『ボクがひとりで唄う歌』の主演は西村晋弥さん。そう、シュノーケルの!しかもこの劇団には漫画家のみずしな孝之さんも所属されているのです。そう、「JAPAN」で「妄想トリビュート」という連載を持ってらっしゃるあのみずしなさん!というわけで音楽リスナーにも是非、知ってもらいたい「うわの空・藤志郎一座」。今回は小栗さん・西村さん・みずしなさんのお三方にインタヴューさせていただき、稽古場での様子も見せてもらいました。(文=上野三樹/撮影=平沼久奈)
左から西村さん、小栗さん、みずしなさん
――小栗さんは3人の中では劇団歴が一番長いですか?
小栗「そうですね。私はもう長老のようになってしまって、みんなにイバりたおすっていうポジションになってます(笑)」
みずしな「旗揚げからいるんだよね?」
小栗「そうです」
――あ、じゃあ98年とか。
小栗「はい。まだ10代だった、ピチピチの私が(笑)。もともとは知り合いが、ここのワークショップに参加するというので見学させてもらって、そのまま居着くっていうパターンなんですけど。なので舞台はやろうとも思ってなかったので不思議だなと思ってます」
――でも小栗さんは、舞台女優というお仕事がすごく合っている感じがします。
小栗「でもほんとにここじゃなかったらダメだったと思います。他だと台詞も覚えなきゃいけないし、うちは結構、美味しくなりますよね。自由にしてると舞台の上で美味しくなるんですよ」
――というのは?
西村「自然に出てきた言葉から作品を作っていくっていうことが大きいでしょうね」
みずしな「あとは稽古をご覧いただくとわかると思うけど、台本が無いので、自然になんかやってると、それがだんだん積み重なって出来ていくような舞台なので。そういうのに向いてるんでしょうね」
小栗「私、吉本興行のカリカさんの舞台に出させてもらった時に、台本を前もっていただいてて、読み合わせをした時に〈ふざけてますか?〉って聞かれたくらい(笑)、台本読むのってほんとにダメなんです。だからうちの舞台を観て〈芝居が出来るんだな〉とか思われると大変な思いをします(苦笑)」
「その人しか出来ない役どころで舞台に立つことが出来ると思うので、もうみんなうちの劇団に来たらいいと思います!」
(おぐり・ゆか●うわの空一座の看板女優。アマチュア無線の免許を取得しており、月刊『ラジオライフ』に連載を持つ)
――いやでも、もともとの適正ってあるんでしょうね。以前、舞台を拝見させていただいた時に、小栗さんはドッチボールしてる時と同じテンション(注*1)でステージに立ってるなと思って(笑)。
小栗「あははははは!」
みずしな「芝居してるのかなこの子?って(笑)」
――それがすごく面白いなと思って。
小栗「仲がいい友達にはよく〈なんで小栗だけ芝居しないの?〉って言われます。私としては、ちゃんとやってるつもりなんですけどね!でも西村さんもそうですよね?」
西村「僕もあんまり普段と変わらないですね」
小栗「みずしなさんは舞台だとちょっと硬くなりますよね」
――硬くなる(笑)!!!
みずしな「俺は演技自体にまだ問題あるからね(笑)。あなたたちはほら、人前で仕事をしてきた人たちじゃない」
西村「ふふふふ」
――みずしなさんは既に漫画家としてご活躍されている時に、うわの空に入団を希望されたんですよね?
みずしな「僕もワークショップからなんですけど。もともとうわの空に別の漫画家がひとりいまして、その人に誘われてこの劇団の舞台を観に行くようになって。そしたら、自分が常々面白いと思ってることを舞台でやられてる人たちだったので、すごい好きになって。いつの間にか劇団員になっていました」
小栗「うちの座長が横浜ベイスターズがすごく好きで。みずしなさんも『月刊ベイスターズ』に連載を持ってたぐらい、ベイスターズのファンで」
みずしな「その漫画を座長が知っててくれたこともあって入りやすかったんです」
――そうなんですね。でも面白いものを描くっていうのと、面白いことを演るってまた全然違うじゃないですか。
みずしな「違いますね。漫画だと描いてからリアクションをいただくまでタイムラグがありますけど、舞台はやったことがすぐリアクションとして来るので(笑)」
小栗「あはははは、笑いとか戸惑いが客席からね」
みずしな「すぐ伝わってきちゃうからね」
西村「ダイレクトですよね」
(みずしな・たかゆき●週刊ファミ通「いいでん!」、イブニング「いとしのムーコ」、ROCKIN‘ON JAPAN「妄想トリビュート」など多数の連載を持つ漫画家であり役者)
――舞台を重ねるごとに演じる面白さは増しますか?
みずしな「そうですね。やっぱり自分の思い通り出来た時にリアクションがいいと嬉しいですね。まだ全然そこまで辿り着けてないんですけど、たまに快心の出来が、ある時もままあり(笑)。そういう時は演技面白い!嬉しい!って思いますね」
小栗「『お笑いライブ』(注*2)で、みずしなさんのおもしろコント(注*3)っていうのをずっとやってるんですけど。もう何十本もやってるんですよ」
みずしな「ピンの時間を毎回10分ぐらい与えられて、紙芝居ネタとか、色々やるんですけど。それはだいぶ続いてますね」
小栗「年に1回の『しなまつり』(注*4)はそれの集大成なんです」
みずしな「そこではこれまでピンでやっていたことを他の人に割り振ったり、別のキャスティングでやったりしています」
小栗「あと、『うわの空チュートリアル』(注*5)は劇団の漫画って他に見たことがないですし、ほんとにやめないでもらいたいなと思ってるんですけど、いいですか?」
みずしな「それは俺の意志じゃないもん(笑)。編集の人が〈今月までで結構です〉って言ったらもうそこまでなんだよ」
小栗「ヤダヤダヤダ!って言ってもらっていいですか?」
みずしな「じゃあ小栗が編集部でゴロンゴロンしてきたらいいじゃん」
小栗「もう警察呼ばちゃいますけどね(笑)」
――でも面白い人たちばかりだからネタの宝庫じゃないですか?
小栗「それが~、みずしなさんが稽古場にあまり来ないので、もう架空のことを……」
みずしな「そんなことないよ!全部ノンフィクションだよ!(笑)」
小栗「先生すみません、いつも楽しく拝見しております」
みずしな「他人ごとか!!」
――(笑)。でも原稿の締切で時間もない中、大変ですよね。
みずしな「さっき小栗も言ってましたけど、この劇団だから僕、やらせていただいてるっていうのもありますね。稽古の時間も融通をきかせてもらったりとか、たまに、稽古場で原稿を書かせてもらったりもしてます」
――ええーっ!?
小栗「もう、すごいですよ。〈今ここに俺がいることを誰にも言わないで!つぶやかないで!写真撮らないで!〉って(笑)」
西村「〈今ここにいることがバレたら殺される~!〉とか言いながら」
小栗「下書きじゃなくて本気の原稿を描いてますからね」
――そんなに切羽詰まった中でも稽古場に。
みずしな「本公演の場合はそうですね。特に今回みたいに大人数でやってる時なんかは、関係性を大事にする劇団ではあるので」
小栗「そうそう、周りがメキメキ仲良くなっていって」
みずしな「俺一人だけ会話の外みたいになっちゃうから(笑)」
――そして、まさか西村さんが役者としてステージに立たれるというのは予想外だったわけですが。
西村「僕も予想外です。もともと劇団に入るきっかけはみずしなさんで。僕はみずしなさんの漫画が好きだったんですね。それでニッポン放送の番組に出た時に吉田アナ(注*6)がみずしなさんが描いた絵のTシャツを着てて。〈ファンなんですよ〉って言ったら〈僕、知り合いなんで今度呑みましょう〉って言って新宿のちゃんこダイニング若で会ったのが最初で。そこでみずしなさんが漫画を描きながら役者をやってらっしゃるっていうのを知り、そこから毎回、うわの空の公演を観に行くようになって」
小栗「ほんとに皆勤賞っていうぐらいですよ!」
西村「本公演もお笑いライブもずっと行ってました。2008年ぐらいからですね。ただ、『しなまつり』の時だけライブがかぶり続けてたんですけど(笑)」
小栗「『しなまつり』だけ来ないっていう」
西村「そうそう、きっかけがみずしなさんなのに。あとは、うわの空がラジオをやってる時はメールを番組に送ったりしてました」
小栗「うちはネットラジオやネットTVを何年もやってる(注*7)んですけど、宮崎県の誰々さんっていう同じペンネームで西村さんがずっと投稿してて(笑)」
西村「結構、ネタを読まれたりしてたんです」
「音楽が好きな人も、漫画が好きな人も観に来てくれたらいいな。僕がそうだったように、お芝居にいいイメージがない人も楽しめると思うので」
(にしむら・しんや●宮崎県出身。2005年にバンド、シュノーケルでメジャーデビュー。2010年に活動休止。現在は、音楽家であり役者)
――ああ、いちファンとして参加してたんですね。
小栗「でも明らかにわかるから師匠に〈これ、シュノーケルの西村さんですよ!〉とか言って。すごく嬉しいんですけど、でも毎週送ってくるから〈暇なのかな~〉って話になって(笑)」
――西村さんはどういうところに面白さを感じたんですか?
西村「なんでしょうね。演劇っていうもの自体、その頃は観に行く習慣ってなかったんですけど。でも、うわの空のお芝居は演劇演劇してなくて、自然にリラックスして楽しめるものだったから」
小栗「(何故か顔を覆ってショックを受けている様子)」
――小栗さん、いい意味で!
みずしな「そうそう、いい意味で教訓めいたものもないし、いい意味で何も残らない(笑)」
小栗「あはははは。でも、そうですね!」
――いや残るものはあると思いますが(笑)。
西村「すごい笑えて、肩肘を張らない、自分が求めてるすごく好きな世界だなと思ったんですよね」
小栗「でも西村さんがみずしなさんの漫画が好きで、そのみずしなさんが自然にいられる感じだからっていうのはあるんでしょうね」
――なるほど。
小栗「良かったですね、うちが眉毛を抜いたりする団体(注*8)とかじゃなくて」
西村「だからその団体はどこ!?」
小栗「ありそうじゃないですか!?」
――ないんか(笑)!!では西村さんとうわの空の出会いがあって、その後で小栗さんがシュノーケルのライブに行くようになると。
小栗「もうね、通いましたよ!川口とかまで行きましたもん」
みずしな「俺なんて広島まで行ったことある!」
西村「あの時はびっくりしましたよ。広島でこれからライブ、って時にみずしなさんからメールが来て〈今日、開演何時?〉って(笑)。わざわざ新幹線で来ていただきました」
――そういう交流がありながら、劇団に入られたのはいつなんですか?
西村「入ったのはほんと最近で、お芝居に出させていたのは2年前の紀伊国屋ホールでの『ルナ・レインボウ』って作品からなんですけど」
小栗「最初の稽古から〈こりゃあいいぞ!〉って感じがしてたんですよ。ドハマリしてた」
西村「ほんとすか」
みずしな「芝居してない感じだよね。ナチュラルに受け答えしてて変に台詞っぽくならない」
小栗「うち、基本的にボケとツッコミを分けてるんですけど。西村さんは〈ツツコミ〉っていう、包み込むように優しいツッコミなんですよ。ボケると〈違うよ~、こうでしょ~〉って感じで」
西村「最初はそうでしたね」
小栗「最近ではパンチもキックもありの、〈ツツコミ〉じゃなくなってきてるんですけどね」
そしてこちらが稽古の様子。
この時点では場面と登場人物だけが決まっていて、
会話形式で物語を編み出していっているようだった。
台本はないが、だからこそ逆に本番さながらの緊張感で稽古を重ねていく。
人間を面白くするスパイスのような言葉で、
時々指示を加える座長の村木藤志郎氏。
エチュードの中でその人の特技が見えたら、その為のシーンを新たに作ったりすることも多い。
役者同士の関係性の中でキャラクターをあぶり出していきながら、
まるであて書きのような芝居を完成させていく。
――西村さんもこの劇団に自然に居られるんですね。
西村「そうですね。でもほんとに、ここじゃないと無理だと思う。去年、主演をやらせていただいたんですけど、その直後に自主企画イベントがあって、色んなバンドに出てもらって、そこに俺がちょこちょこ出ていく感じだったんですけど。そのひとつに小芝居をやるバンドがいて、そこに参加したんですけど、台本を渡されて2行ぐらいの台詞だったのに全然覚えられなくて。2時間の芝居を主演しても、この2行が覚えられないのか!と(笑)」
みずしな「難しいよね~」
小栗「うん、台詞を覚えるのはほんとに出来ない」
――西村さんが自分も演じてみようと思ったのはどうしてだったんでしょう。
西村「ほんとに毎回観に行くようになって打ち上げとかにも図々しく参加するようになって、それで最初は座長が誘ってくださって、〈え、いいんですか?〉って感じだったんです」
みずしな「同じようなパターンだよね、気付いたら入ってたっていう」
小栗「そう、なしくずしのパターンです(笑)。うちはでも今、静岡の高校生がお芝居をやるために東京に出てきて暮らしてたり、60歳の男性がいたりして。だから経験がない人ほどやりやすいんだと思います。逆にキャリアがあると難しいのかも」
みずしな「この自由さに戸惑うんでしょうね」
西村「台本がなくて不安という人もいるだろうし」
――今や西村さんは次の公演でも主演をつとめられるということで。その中でも音楽が大事なテーマになってるのかなと思うんですが。
西村「そうですね。主題歌もあったり、内容もバンドの話だったり。僕も唄わせていただいてるんですけど」
みずしな「もともとうわの空の前身というわけではないですけど、座長の村木と女優の高橋奈緒美のふたりがバンドを組んでたりとかして、音楽の下地がある劇団なので。そういうところにも上手く(西村さんが)はまってるんだろうね」
西村「そうかもしれないですね。今回出すCD(注*9)にも座長にサポートキーボードとして参加してもらってるんですよ。自宅スタジオに来てもらって、♪タラリラタラリラやっていただきました(笑)」
――シュノーケルは現在活動休止中ですが西村さんの中ではどういう流れだったんですか。
西村「シュノーケルが休止したからこれを始めようっていう感じでもなかったんですけど、なんか自然な流れでしたね。ほんとに偶然です。良い感じですね。シュノーケルの活動休止して一回ちょっとリセットして、この活動を始めてたので自分の幅も広がっていいなと。僕の音楽を聴いてもらう層が幅広くなったこともすごくありがたいことですし」
――なるほど。『ボクがひとりで唄う歌』に関しても主題歌を作って唄いながら主演される感じですか?
西村「そうですね。去年これのもとになった『fine~フィーネ~』という舞台をやって、その時に作った歌があって、歌詞は土田真巳さん(注*10)が書かれてるんですけど。今年はそれがまた進化した形でお見せ出来ると思います」
小栗「信じられないぐらいいい歌なんですよ!」
西村「ハードル上げないでよ!」
小栗「そうやって言っといたらいい歌になるかと思って(笑)」
(ここでフラリと座長の村木藤志郎氏が登場)
小栗「あ、おはようございます!今、『fine~フィーネ~』が信じられないぐらい、いい歌ですっていう話をしてます」
村木「あれはね、西村くんが作ったことになってるけど、ほとんど俺が作ってますからね!!」
西村「ちょっと(笑)!!」
――あはははは。では最後に、『ボクがひとりで唄う歌』がどんな作品になりそうか、聞かせてもらってもいいですか。
小栗「今までの作品の5億倍笑えて、8億倍泣かせます!」
みずしな「なんか数字がどんどん大きくなってない?(笑)」
小栗「西村さんが主演ということで作ってるので、舞台上でのバンド演奏なんかも予定しています」
――でも例えばドラマ主題歌の書き下ろしって事前に台本を読んだり映像を見たりしてから制作に入るパターンが多いと思うんですけど。お芝居の内容も同時に作っていきながら音楽制作するって大変そうですよね。
西村「だから去年は内容がほんとにギリギリまで決まらなかったので、歌は劇場入りしてから作ってたんですよ」
小栗「そう、みんなが大道具してたり、照明を吊ってるところに座長がキーボードを持ってきて〈歌詞を書こう!〉みたいな」
西村「だからちゃんと内容に沿ったものにはなってるんですよ。昼間に完成したものを、もう夜には唄わなきゃいけないような感じですけどね」
――すごいですね。みずしなさんはどういう役どころですか?
みずしな「どういう役でしょうね?」
小栗「みずしなさんはまだ稽古に1回も参加してないので……」
みずしな「してるよ!!!うちはギリギリまで役を決めないポジションの人もあるんですよ」
小栗「そうなんです」
みずしな「だからまだ確定してないんですよね。これからまた変わっていくだろうし」
西村「そうですね。ほんと最後の何日間かで全部内容を作ったり」
小栗「前日変わったり、当日変わったり、公演2日目から変わったりしますんで」
西村「逆に言えば何回観ても楽しめるお芝居です!」
小栗・みずしな「いいこと言った!!!」
・(注*1)私とカメラマンの平沼久奈ちゃんがひそかにドッチボール大会を何度か開催した時に、小栗さんも来てくれました。
・(注*2)「肩の力を抜いて楽しめるお笑い」をコンセプトにした、メンバーによるコントや漫才などで構成されるライブ。
・(注*3)「しなっちのおもしろコント」。みずしな自らネタを書き、演じるコント。
・(注*4)お笑いライブの中で披露された、絵を使ったピン芸や、4コマ漫画のような構成のコントなど、みずしなさんが手がけた漫画家ならではのネタを、まとめて劇団全体で披露する1年に1度のお祭り。
(注*5)『うわの空チュートリアル』。劇団の舞台裏を描くエッセイ4コママンガ。月刊まんがライフ(竹書房)にて連載中。
・(注*6)吉田尚記アナウンサー。ニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』などでパーソナリティをつとめている。
・(注*7)現在はインターネット番組「うわの倶楽部ステーション」を放送している。
・(注*8)謎の発言。
・(注*9)西村さんの2枚目のアルバム『The Smell of the moon』。『ボクがひとりで唄う歌』公演の会場限定でリリースされる。これほんとに素晴らしい。変わらない西村氏の歌とバンドサウンドの世界観が貫かれながらも、情景とメッセージは1曲ごとに鮮やか。単に演劇のサントラとして作られてない、その姿勢がさすがである。
・(注*10)うわの空のもうひとりの作・演出、音響・前説なども担当。
まるでコントのように笑いの絶えないインタヴューでした。
『ボクがひとりで唄う歌』、本番も楽しみにしています!
うわのそら・とうしろういちざ●1998年旗揚げ。劇団名の名付け親は、放送作家の高田文夫氏。「東京の喜劇」を意識した、座長・村木籐志郎作によるオリジナル作品を上演し続けており、台本がない『口立て』による作品作りが特徴。劇団の舞台活動は、春と秋、年2回の本公演と、年4~5回のお笑いライブ。お笑いライブは東京で行っているが、近年は全国展開もし始めている。http://www.uwanosora.com/