僕は季節の中で夏が一番好きなんです。
理由を聞かれたら色々と答えはしますが、根本はきっと理屈ではないところで好きな
んだと思います。あの夏の感じが。
それが小さい頃の経験に寄るものなのかどうかはわかりませんが。
そして、海を感じるのも好きです。
これも自分が神戸の出身だからどうかはわかりませんが、海が見える場所に行くと、
なんだか楽しくなったり安心したります。全然泳げないのにも関わらず。
今住んでいる場所のすぐ近くに海がないというのもあるかもしれません。
そんな風に、まったく説明のつかない感覚というものがこの世には存在してて。
むしろ、そんな理屈抜きの感覚が実はほとんどを占めている気もします。
それは音楽や絵画にも言える事で。
理屈は、その感覚の次について来るものかなと思ったりします。
その反面、言葉は大事だとも思っています。
会話にも言える事で、話してて面白い人やつまらない人がいます。感覚的に。
それが価値観なのかテンポなのか空気感なのか、説明しにくいです。
大体、初めは無口なイメージを持たれがちの僕ですが、実は話をするのは好きだった
りします。ただ、気楽に話せる相手が極端にいないというだけで。
だから普段は割と自分に無理して話をしてます。相手の事が好きとか嫌いではなく、
自分の中では割とエンジンフル回転で話しないと上手く話せない事が多いです。
たまに、そんな不自然な自分を感じると、もの凄く嫌気がさしたりします。
でも、現実の世界ではなかなか人を選べない事も多々あるので、仕方ないです。
自分の気持ちの持ち方一つで、もっと楽になれるんだろうなと思ったりしたり、でも
なんだか違和感が消えなかったり。
ふらふらと今も答えの出ぬまま生きています。
そんな説明つかない感覚がいつか説明出来たら、色々と上手く事が運ぶのでしょうか。
とりあえず、夏は好きです。
なんか。
藤本浩史●1980年11月15日生まれ。神戸出身。ロックバンド、the coopeezのボーカル。作詞、作曲の他、バンドに関わるアートワークを全て手掛ける。自称、スーパーコンプレックス持ちのスイッチON/OFF型。もしくは、肉食系の中途半端ボーイ。
http://coopeez.net/
@coopeezfujimoto