この度は「夢子会vol.5〜アッコの“この人にハモりたい!”〜」に、たくさんの方にご来場いただきまして、ありがとうございました。
 
今回の夢子会はアッコちゃんの「ハモりたい人を呼んでイベントをやりたいです!」というご提案のもと実現した企画。まずはアッコちゃんによるご挨拶の後、荒井岳史さんをステージに招いてイベントがスタート!
 
アッコ「ノマアキコです! 皆さん、今日はハモリを聴くイベントです。私が大好きなボーカリストをお呼びして、ハモリ倒したいと思いますので宜しくお願いします! では早速、一人目のボーカリストを紹介したいと思います。the band apart、荒井さん!」
 
 
アッコちゃんがthe band apartの中でも特に好きだという「月と暁」が一曲目。しょっぱなから(ハプニングがありつつも・笑)息ぴったりのハーモニーを軽快に響かせてくれます。バンアパの曲をアッコちゃんがベースを弾いている、というのも新鮮。その次はCHAGE and ASKAのカバーで「恋人はワイン色」。実はアッコちゃんの旦那さんはバンアパと一緒にお仕事をしていたりして荒井さんとも友達なのだそう。チャゲアス好きなふたりの結婚式の余興でも荒井さんがチャゲアスのカバーを歌ってくれたということで今回はこの曲をチョイス。
 
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荒井「友達の奥さんにイベント呼ばれちゃった、っていう不思議な感じ(笑)」
アッコ「そうだよね。私も旦那の職場の人となかなかデュエットすることはないよ(笑)」
 
そこから「俺、全然、この曲の要素がないんですけど、チェリー感全く無いんですけど」と荒井さんがお客さんを笑わせながらスピッツのカバーで「チェリー」を。ラストはイントロからアコギとベースの絡みが最高にカッコ良かった「夜の向こうへ」(the band apart)。荒井さんとアッコちゃんの禁断のデュエット(笑)、とっても楽しい幕開けにお客さんからも「ナイスハモリ!」なんて声が飛んでいました。
 
 
続いてはアッコちゃんが「かつてはレーベルメイトだった」という田渕ひさ子さん。そう、GO!GO!7188とNUMBER GIRLは同じ東芝EMIからのデビューでした。
 
アッコ「その当時は全然お話してなかったですよね。なんか怖かったですもん(笑)」
ひさ子「ええっ(笑)。でも男の中に女性がひとりっていうバンドの中にいると、対バンに女性の方がいてもこっちからキャッキャッて話しかけにくいんですよね」
アッコ「ひさ子さんが怖かったっていうか……」
ひさ子「わかります。他の人がね、ちょっと面白いおじさんたちが(笑)」
 
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当時は全く交流がなかったそうですが、GO!GO!7188とbloodthirsty butchersが対バンしたことをきっかけに急接近。アッコちゃんはtoddleの曲を聴いて「いつかひさ子さんと何かやりたい!」と思っていたそうで、「今日は念願叶って嬉しい」というアッコちゃんに「こんな私に優しくしてくれてほんとに大好きです」とにこやかな笑顔を見せるひさ子さん。
 
1曲目は「ナンバガ時代に1曲だけ私が歌っていた曲です」とひさ子さんが紹介して土曜のお昼にぴったりの「真っ昼間ガール」を。かなりエキセントリックな女の子を思わせるとんでもない歌詞のこの歌を、ひさ子さんとアッコちゃんによるキュートなハーモニーで披露してくれました。そこからは、あみんの「待つわ」やMy Little Loverの「Hello Again〜昔からある場所〜」など意外な選曲も飛び出します。ちょっぴり昭和へタイムスリップしたり、アッコちゃんが奏でるピアニカが放課後のような黄昏感を醸しだしたりしながら、胸がキュンとするようなハーモニーがとっても素敵なひととき。でもふたりが出してる音はやたらカッコイイ。ラストはアッコちゃんが大好きだというtoddleの名曲「shimmer」で爽やかなキラメキを生み出しながら締めくくってくれました。
 
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お次は真っ黒のサングラス+ハットで登場したアッコちゃん。ここからは完全にCHAGEさん仕様でASKAさんこと小田和奏氏を呼び込みます。
 
和奏「アッコが選んできた曲のキーが結構高いから、俺は今日、途中で絶命するかもしれない」
アッコ「CHAGEさんは更にその上のキーだからね(笑)」
和奏「アッコも絶命するかもしれない」
アッコ「今朝のリハなんて朝10時のチャゲアスですからね、だいぶキツかった」
和奏「命がけで歌います(笑)」
 
鍵盤の音色とベースの掛け合いが会場の雰囲気をガラリと変えた1曲目は「天気予報の恋人」。「WALK」では凄まじいエモーションを放ちながら熱唱する和奏くんに、繊細なハモリを添えていくアッコちゃん。まさにハモリ職人!お客さんも彼らの熱量に圧倒されながら聴き入っている。
 
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アッコ「和奏くんがやっていたNo Regret Lifeは鹿児島のバンドなんですけど。でもGO!GO!7188の時も対バンをしたことがなくて。その後、お互いにチャゲアスが好きっていうことで仲良くなって」
和奏「夜な夜なみんなでライヴビデオを見たりしてたよね」
 
という仲だけに、ふたりのチャゲアスカバーが息ぴったりなのも納得です。そして「YAH YAH YAH」では客席をCHAGEパートとASKAパートのふたつに分けてハモリをレクチャー。みんな恥ずかしくて歌わないかな?と思いきや、拳を突き上げるあのポーズも決めながらみんなで大合唱。日々のストレスも吹っ飛ぶような時間だったのではないでしょうか!お客さんもみんなでハモってもらって、すごく嬉しい光景でした。
 
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そしてラストは和奏くんが立ち上げた熊本・大分地震の復興プロジェクト(long slow distance project.)の一環で制作された「あしたのおんがく」。今回の夢子会で演奏する為にアッコちゃんがつけたハモリのメロディも、とても綺麗で素晴らしかったです。
 
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ちなみに和奏くんは「WALK」を歌い終わったあたりから汗だく(笑)。リハーサルでも本番でも和奏くんとアッコちゃんが「ASKAすげー」、「CHAGEもすげー」と何度も口にしていました。普段のライヴでは観れないようなカバー曲を披露してもらうことで、お互いの関係性や意外なルーツを知れたり、ミュージシャンによるミュージシャンに対するリスペクト魂のようなものに触れられたりと、色んな発見がありました。
 
終わってから、みんなでトーク。
 
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荒井「とても楽しかったです。ほんとに出番が最初で良かったと心から思いました。実力派が揃った時は先にやり逃げするのが一番です(笑)」
ひさ子「皆さんの『YAH YAH YAH』も素晴らしかったですね」
和奏「こんなに汗かくとは思わなかったです(笑)」
アッコ「めっちゃ楽しかったです。好きなボーカリストにハモって超気持ちいい、っていうのをお金払って観てもらって大丈夫かな!?と思うほどでした(笑)」
 
「ハモリの極意とは?」みたいな質問を投げかけてみたのですが、アッコちゃんが「ハモリと思うな!」と潔く即答。荒井さんが実はバンアパのライヴではバンドのメンバーが荒井さんにハモっている声をモニターで返してもらってない(ライヴ中は全く聴いていない)という話も。荒井さんいわく「そこはもう信頼関係だけで成り立ってます」と。バンアパさすが!
 
そんな夢子会恒例のトークでも(少しのお時間でしたが)お楽しみいただけましたでしょうか。ハモリのイベントということ自体、なかなかレアな企画だったと思いますが、演奏だけでなく、声を重ね合わせることで更に立体的に感じ取れるメロディが、ライヴならではの臨場感で鮮やかに伝わってきました。
 
あらためて、忙しい中で準備を進めてくれたアッコちゃんをはじめ、荒井さん、ひさ子さん、和奏くん、下北沢440のスタッフの皆様、餅ガールズ様、そして来てくださったお客様、本当にありがとうございました。
 
終わってからアッコちゃんと「またやりたいですね!」なんて話をしました。またいつか「アッコの“この人にハモリたい!”」企画、やるかもしれませんよ!その時はまた是非来てくださいね。
 
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文=上野三樹/撮影=田口沙織
 
 
 
S__L6A8413ぢゃんぼ餅、めちゃくちゃ美味しかったですね。たくさんの方に食べていただいて大好評でした。こちらの売上は和奏くんに託してlong slow distance project.での活動に充てていただきます。そちらもまたYUMECO RECORDSにてご報告しますね!