3月が終わりますね。すごく好きだったドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』が終わってしまって寂しいです。今月の「月刊夢子」、主な出来事をダダッとお伝えします。
3月1日
新宿にて映画『キャロル』をようやく観に行く。最近は平日は仕事びっちり、土日は育児でみっちり、休みが取れるのは月に1日程度なので、そういう日は映画を観ることが多い。女同士の美しい物語…? なんだけど、ついその周りの男たちのダメっぷりにばかり目がいってしまいがちなのは私の悪いクセなのか。
3月5日
朝5時起きでお弁当を作り、娘(2歳)の保育園の遠足へ。同じクラスの男の子たちが公園の芝生を走っていくのを追いかけ、「あぶない!」と注意したり、転んでいる子がいれば「だいじょうぶ?」と声をかけるという、噂には聞いていた娘の世話好きっぷりを眺める。一旦、帰宅してから新宿の「見放題」というイベントで赤色のグリッターのライヴを観て、佐藤リョウスケさんに挨拶をして、夢子会のフライヤーを配る。それから渋谷に移動してラママでホタルライトヒルズバンドのライヴを観て、藤田くんはじめみんなに挨拶をして、また夢子会のフライヤーを配らせてもらう。長い一日。
3月13日
俳優の菅田将暉さんの取材。目がとてもキラキラしていて、声は低くて落ち着いた話し方をする紳士的な青年だった。この取材までに彼が出演した色んな作品を見せてもらったけど、映画『チョコリエッタ』と『そこのみにて光輝く』は特に素晴らしかった。人間の愛らしさをちゃんと表現できるのは色んな人間への愛のある眼差しなんだろうと思った。
映画『ディストラクション・ベイビーズ』、ちょっと凄まじい作品でした。痺れた。
3月15日
シンガーソングライターの瀧川ありささんの取材。「上野さんの記事、昔からたくさん読んでます!」とか「ツイッターも見てます!」というアーティストに久しぶりに会った気がする(笑)。透明感溢れる見た目の可愛らしさと、ただのバンド好きな兄ちゃんみたいな中身のギャップがめちゃくちゃ面白い女の子だった。
3月17日
映画『植物図鑑』の試写。朝8時には娘を保育園に送って銀座に向かい、10時からの回を見せてもらう。観終わってご担当の方に「キュンキュンしましたか?」と聞かれて戸惑うのはアラフォーの証(とっても可愛いラブストーリーです!)。
3月19日
pollyのワンマンライヴを観に下北沢Queへ。新曲陣たちを序盤から連発する攻めのセットリスト。悩みながらもバンド全員で闘いながら進んでいる様が見て取れる。そして更に生々しく棘は棘のままサウンドに反映させるような新曲たちの中にキラリと光る魅力がたくさん溢れていた。越雲くんも、4月のイベント頑張りますって言ってくれてすごく嬉しかった。なので私もフライヤーを頑張って配って帰った。
3月21日
3連休最終日。夜は片平里菜さんのライヴを観にZeppDiverCityへ。自然体がすごくカッコ良かった。本気の怒りを持っている人は、本気の愛を歌うことができる。私はそういう女性の歌い手が好きだ。片平さんもまた、そういうタイプだと思う。
3月22日
スキマスイッチの取材。常田さんの担当。これまでずっとソロ取材の時は大橋さんの担当だったんだけど、最近は2回続けて常田さん。彼とは同じ歳ということもあり、色々と自分に置き換えて物事を考えたりもする。この日は、デビュー前のお話をさせてもらうことも多かったけど、彼のその記憶力にはびっくりする。様々な場面の、その時の部屋のシチュエーションなんかまではっきりと覚えていたりするらしい。私は駆け出しの編集者だった頃のことなんて、2〜3年ぶん記憶がすっぽりと抜け落ちていてほとんど忘れている。日々が激しすぎたのと、忘れたいような失敗ばかりだったのと、写真なんかほとんど残ってないのでまるで何も思い出せないのだ。
もう桜が咲き始めて春の気配がする。4月2日は2年ぶりの夢子会、私も久しぶりに人前に立つのでドキドキしている。でも素敵なアーティストが3人も来てくれるから心配はないな。すごく楽しみ。
上野三樹●YUMECO RECORDS主宰 / 音楽ライター / 福岡県出身。