こんにちは、藤田竜史です。
YUMECO RECORDS連載【夢力】と書いて“ムヂカラ”、第5回目の投稿です。
もう一度、夢の力やエネルギーを信じるべき時代になりました。
何か一つのことを“こうでありたい”と信じる力。
うつくしいものを“うつくしい”と追い求め続けるエネルギー。
それは感動を生み出すコア。つまりは価値の始まり。
どんなにちいさな灯りでも、そこに価値を与えるアイデアと愛情。
そんな共振する【夢力】を持った人たちに焦点を当ててお届けするヒューマンストーリーコラム。
第5回目に織り成す“夢力人（ムヂカラビト）”は、柏の街で音楽スクール「RAD MUSIC SCHOOL」の代表でもありサックスプレイヤーでもあり、私藤田と共にフェスティバル柏MUSIC SUNの実行委員も務める《ふーみん》こと瀬戸郁寛さんです。
本当におおらかで自由な方なんです。
いつも笑顔の絶えないふーみんさんはみんなの人気者。
でも同時に責任感が強く、熱い男でもあります。
ぼくも彼の正義感やアクテビティに強く影響を受けてきました。
愛する街で愛する奥様と音楽スクールを運営し、様々なところでかっこいいサックスを吹いて活動する。
いち音楽家同士として、理想的で羨ましく思えるそのスタンス。
その中で共に柏MUSIC SUNの実行委員としてチームの一員になった時に、
本当の瀬戸さんの魅力に気づいた。
彼は自分が信じ“自由”という言葉のエネルギーを
自身の“夢”とどこまでもナチュラルにリンクさせているんだ。ということに。
その秘訣に迫りました。
すごく真面目でかっこいいふーみんさん（笑）！
サックスの腕はマジでスペシャルです。
▼ご自身によるプロフィール
瀬戸郁寛（セトフミヒロ）／あだ名：ふ〜みん／1977年生まれ
職業：ラッドミュージックスクール代表・サックス奏者・たまに芸能通訳
略歴：クウェート→日本→マレーシア→アメリカ→日本という順番で人生の約半分を海外で過ごす。よって考え方がとても偏っている。ジャズが好きすぎて柏で音楽スクールを設立。現在は日本で大人しく楽しく生活・活動中！
夢：「7つの職業を持って毎日違う仕事がしたい」だが、現状全くその夢は叶っていない。その「夢」の話をする事がなんだか夢みたいでとても嬉しいこの瞬間であり、また人に自分の持っている夢を話すと自分自身のケツをひっぱたいて頑張る結果になりそうなので楽しみである。
Q.幼い頃、一番最初に描いた夢はなんですか？ またそのきっかけはなんですか？
A.４歳の夏に佐賀県の祖父の家で従兄弟のお兄ちゃんが持っていたアニソンのカセットテープをちっちゃなラジカセで毎日毎日聴いていました。ラジカセにかじりついてました。「ガンダム」とか「がんばれ！レッドビッキーズ」とか「花の子ルンルン」とか。その頃漠然と「アニソンをカセットで聴く」という行為そのものが夢になっていた気がします。
その後、その5、6本のアニソンテープを従兄弟から譲ってもらってアニソンを聴きまくってました。聴いているだけでもう別世界！
だから「描いた夢」とは少し違うかもしれないけれど「アニソンにふれていたい！ アニソンそのものになりたいぜ！」というなんとも不思議なゴールも終着点もないけれどそれが夢に近いものになっていたと思います。
30数年たった今でもその5、6本の海賊版のカセットテープ（いま思うと）の中に入っている曲だったら歌詞からリフから、そしてテープスピードの影響で曲がった音まで、全て口ずさめると思います（笑）。
PS.聴きすぎてテープが切れたんですが、自分でペタっとノリで修理して聴いてました（笑）。
Q.夢は見るものだと思いますか？ 叶えるものだと思いますか？
A.夢は言葉をかえると所詮は「無い物ねだり」。
夢は叶えるものでしょう。夢って動物学的に不可能なものと文明的・科学的に可能なものの二種類あると思うんですが、後者ならば叶えるものだと思ってます。
好きな分野を職業にしているので結果的に夢を叶えつつ生きていると思います。その夢が仮に完成系となって叶えられたとしてもまた新しい夢が生まれてくるでしょうから、夢は一生変化し続けると思います。そして僕が思うに「夢」に向かって何らかの努力を開始した瞬間からそれは「現実」になってしまうのでもはや夢という言葉は使えないかもしれませんが……。
そして夢に関連した話なんですが、よく聞く意見に「好きなことを仕事にしてはいけない」とか「家族で仕事をしてはならない」みたいな意見をよく聞きますが、僕はことごとくそれが全部に当てはまってます……。そして皆が言うその意見とは全く裏腹に今僕は幸せすぎて今日死んでも悔いが残らないです。
よし！ みんなで人の意見を100％無視して自分の好きな方向に進もうぜ（笑）！
言葉で説明しきれないんだけど、毎日が夢のような人生を送らせてもらってます。周りの人々や家族や仕事仲間や生徒さんや音楽仲間や、そして藤田くんも含めて多くの人と関われるだけでそれはなんかもう「夢」に近いものであって、毎日毎日そんな中で生きているだけで夢を叶えています。毎日多忙でやることリストがたまり続ける日々ですが幸せの絶頂が毎日続いている感じです！ だってスクールの代表が不幸せだったらそんなスクール誰も寄り付かないですしね〜……（大笑）。
っっってカッコつけてはみましたが、もちろん一般的に言われる「〜になりたい」とか「金持ちになる！」とか「子供3人もうけて楽しく遊ぶ」などの形のある夢も沢山持ってます！ それらも全て叶えるぜ〜〜〜〜!! 絶対叶える。絶対。一つ残らず。
Q.近い未来、もし夢が買えるようになって寝る前とかに手軽に選べるようなシステムが出来たらどんな夢を買いたいですか？
A.笑われるかも知れないけど「プロの釣り師になる」と「時間を買う」です。
子供時代に描いたアニソンの夢の後に、プロの釣り師になるという夢を描いちゃいまして……、近年では「プロ釣り師」とは呼ばず、「フィールドテスター」っていうカッコイイ呼び方に変化してますが釣り竿一本でギャラをもらって生活する！ 生きている間に一回はやりたい！ 憧れている人は西山徹さん、村越正海さん、児島玲子さん、ふくだあかりさん、遠藤いずみさんなど。マニアックすぎてすみません。
実は今、もうすぐ3歳になる自分の娘を日本一の釣りガール（本気の釣り師）に育て上げようと計画中です。本気です。父親のやりたかったことを次世代の子供にやらせる！ う〜〜〜ん、なんだかなぁ。まあいいか。どうせ釣りに行く時間もほとんどないことですし（笑）。
あと、時間を買いたい。買った時間で世界中を旅したい！
ン？ ちょっと待てよ。別に時間を買わなくてもなんとか頑張れば行けるかも……。鳥取砂丘見るとかエジプトのピラミッドとか、アマゾンで釣りとか南極でペンギンと全力で徒競走するとか。
Q.夢という字を見て誰を真っ先に思い浮かべますか？
A.嫁さんと子供が3人いる未来。今一番手に届きそうで届かない超幸せな夢です（笑）！
Q.今、あなたの一番の夢はなんですか？
自分の思った事以外は絶対に行動に移さない自由さを死ぬまで持ち続けること。
Q.なぜRAD MUSIC SCHOOLを柏という街ではじめることになったのですか？
A.たまたま偶然が重なり旧友が柏に住んでいたこともあり、音楽家やアーティストが多い柏に出会ったという具合です。
16年間の海外生活に一旦ピリオドを打ったのが2004年で、その後日本国内で映画業界に就職しました。そこで映画のCM作ったりポスター作ったり来日する芸能人などを相手に通訳をするなど華やかな業界でしたが、それは別に自分が志す職業でも未来でもない事に1年ちょっとで気づいたのです。そしていろいろな事が重なってしまったので退職しました。
そして今度は自由に時間が使えるかなぁと思い、ブラブラしつつサックス教室をなんとなく始めました。生きるために。夢もクソもなく、こればっかりは現実。当時サックスはお金を稼ぐ唯一の手段の一つ！
現在ラッドはとても自由な風習でほとんどルールを作っていません。そんな風習に同調する人、しない人、空気が読める人、全く読めない人（笑）。た〜くさん人がいて面白いですよ。今ラッドは生徒以外の外部の方とのつながりがとても広く、まさに毎日が戦場でドキドキの連続です。
なぜ自分でスクールを設立することになったかというと、人生論や生き方を含めて音楽的にも人間的にも「キレイごと」をやたらと求める日本の風習や、結果を先に思い描いてから行動する「頭デッカチ」な人々、そして「先入観の塊」の風習、「先生や講師や先輩は自動的にエライ！」という世界では一切通用しない意味不明な日本のルール、そしてなによりも「人が人にあれこれ指図する」日本の風習がとても嫌いなのでそれをなくした音楽スクールをやりたいなあ、と考えてました。お互いを尊敬して自由にやろうよ！ と。僕の母校、バークリー音大みたいな自由なスクールをでありたいなあと思います。
そしてなによりもせめて自分が関わる人々にはもっと自由に生きてほしいなぁ、と思います。誰がどう見てもストレス社会の日本の中で、一瞬でもよいからストレスを発散してその発散されたパワーを音楽に丸ごとぶつけて凄い音楽を作りたいなぁと。プロもアマも関係なくストレスとか怒りとか悲しみとか愛とか全てが詰まった音楽をぶつけたいなあと。
ありがとうございました。
瀬戸ふ〜みん
《瀬戸郁寛さん演奏日程》
6月27日（土）Candy Pop柏（Rad Jazz Live）
6月28日（日）Candy Pop柏（Rad vs Worldbeats 対バンイベント）
7月5日（日）Studio Wuu柏（瀬戸郁寛with Berklee Friends）
7月19日（日）柏DOMe（ホタバン・ワンマン ゲスト）
7月26日（日）某夏祭りにて演奏（仮）
RAD MUSIC SCHOOL HP http://www.radmusicschool.com
来月、7月19日に行われる私藤田のバンド・ホタルライトヒルズバンドワンマンコンサートに、
瀬戸さん率いるRAD MUSIC SCHOOLホーンセクションがゲスト参加してくださることが決定しました。
瀬戸さんの人柄に惚れていつか一緒にステージを共にしたいと思っていた最中、バンドにホーンセクションを導入してみたら一体どうなるんだろうという未知の世界への憧れも募り。
ベストなタイミングでこの時がやってきたわけです。
Q&Aからも彼の魅力は十分に伝わってきたと思います。
「夢が今すべて現実に変換されている途中で 夢が現実というか現実が夢の中というか」
こんな表現をされている瞬間もあって。
ぼくも全く同じような感覚に陥ることが多く、とても共感しあえる道のりでした。
一般論でいえば、自由と責任感という言葉はかけ離れた場所であるように言われますが
瀬戸さんも掲げるように実はすごく近くにあって共鳴する二つのワード。
自由であるための責任。責任感を育てるための自由。
音楽という芸術においても重要なこのエネルギーを、ふーみんさんは
スクールの運営という立場から、いちサックスプレイヤーという立場から、様々に見つめ、高めていっているのでしょう。
一生青春！ のような彼のスタンスにぼくは心から共感します。
そして憧れを抱きます。
ふーみんさん。
これからもこの街で、共に面白いことを創造し育てて行きましょう。
いつでも胸に、一握りの自由を抱いて。
この人生をダンスしていくために！
◎今月の夢歌詞・名曲選◎
毎月、藤田が厳選した夢にまつわる名歌詞をご紹介！
polly「hello goodbye」
愛しさは 哀しみに 青空は雪に変わる
想ひ出はモノクロに 色を変える
哀しみは 愛しさに 雪空は月に還る
サヨナラも愛せるよ 今の僕は
6月3日にUK PROJECTよりリリースされたpollyのデビューアルバム『青、時々、goodbye』は、私藤田がサウンドプロデュースを担当させていただきました。
YUMECO RECORDS総長の上野三樹さんも素敵なレビューを寄稿されていて、勝手にぼくはチーム夢子で関われた作品と思っております（笑）。
浮遊感溢れる幻想的なこの曲に、これもまたリアルとファンタジーの狭間で葛藤する期待のホープ・ボーカル越雲くんの白日夢が揺れに揺れて泳ぎます。
是非このアルバム、CDショップなどでお手にとって聴いてみてください。
《お知らせ》
ホタルライトヒルズバンドワンマンコンサート “飛行船、夏空をこえて”
日時：7月19日（日） 17:30 open / 18:00 start
会場：柏DOMe
※今回のゲストふーみんさん率いるRAD MUSIC SCHOOLホーンセクションも登場します
チケット：3,000円（当日券3,500円）
チケットぴあ：Pコード265-368
ローソンチケット:Ｌコード71744
イープラス
ペア割りチケット：5,000円/2名(ローソンチケット:Ｌコード71744)
ミューサン特典：柏MUSIC SUN 2015のリストバンド受付提示で特典有り。（詳細は追って告知します！）
※すべての券種別途ドリンク代500円。
※中学生以下チケット無料。
※プレイガイド、カフェライン店頭（カシ割りチケットのみ）のみでのお取り扱いになります。
《7月演奏日程》
7月16日（木）下北沢風知空知（ソロ）
7月19日（日）柏DOMe（ホタバン・ワンマン）
藤田竜史/フジタ・リュウジ●ホタルライトヒルズバンドのボーカル。大阪出身柏育ちの1985boy。水瓶座O型。柏MUSIC SUN実行委員代表 / hotal light soundsプロデュース(赤色のグリッター/浮遊感チエ/polly)。
ホタルライトヒルズバンドHP http://hotaban.com
藤田竜史ソロHP http://edamamekumajiro.wix.com/ryujifujita
