はいそんな訳で〜始まりましたGAL Radio。ここはラジオを聴くように、友人とカフェで音楽の話をするようにゆったり音楽を楽しもうという場所でございます。今年も宜しくお願いします。


2020年一発目に20回目を迎えました記念すべき今回は「2020」にちなんだ企画をということで僕のギターヒーロー和田唱さん率いるTRICERATOPSの魅力をご紹介します。(その理由は最後までお読みください!)


それでは本日の一曲目はこちら!

 
 

 
 

TRICERATOPS(トライセラトップス)は1998年結成、ボーカル・ギター和田唱、ベース林幸治、ドラムス吉田佳史からなる、日本屈指の3ピースバンド(敬称略)。彼らの魅力を3つご紹介します。

魅力その1:3人とは思えない演奏力の高さ

シンプルな構成なのに4〜5人で演奏しているかのような芯のある演奏は3人の役割分担が明確でシンプルだからこそテクニックが際立ちます。またロックバンドとしては珍しいコーラスを多用しており3声でハモることで曲のメロディーの持つ奥深さを際立たせています。最初にご紹介した「スターライト スターライト」など11th Album『SONGS FOR THE STARLIGHT』(2014年12月10日発売)収録曲の音像とプレイは特に必聴です。

 
 
魅力その2:ロックでは珍しいコードとリフ

和田唱さんの書く曲は大きく2つ特徴があります。それがコード(和音)とリフです。


コード
ディミニッシュというJAZZのスタンダードで使われる音や進行を用いたソングライティングが様々なルーツを新しさに変えています。The BeatlesやMicheal Jackson、映画音楽などから影響を受けた曲作りはロックなのにスウィートな雰囲気を両立させています。


リフ
リフとはリフレイン(繰り返し)を意味し同じフレーズを繰り返していくことで、同じフレーズの上でメロディーを変えていきAメロ〜サビまで展開していく手法です。邦楽でリフで有名な曲といえばこちら。

 
井上陽水「氷の世界」

 

最近の和田唱さんが提供された曲でもリフが効いています。イントロのフレーズが続いているのがお分かりでしょうか?

 
Kaede(Negicco)「ただいまの魔法」

 

ご本人が曲づくりやライブに関してお話されている回です。

 
和田唱自由研究番外編

 
魅力その3:ファンを楽しませるサービス精神

これまでサポートは入れずメンバーチェンジもなく3人でやってきたことからゲストと「共演」する形で何度も化学反応を起こしサプライズでファンを楽しませています。2016年放送TBS音楽番組『音楽の日』出演時にはTBS安住紳一郎アナから「コラボの帝王と呼ばれておりますが」という話も出たほど。


音源やステージ、ラジオ番組などで共演共演を果たしたミュージシャン:LISA(m-flo) / フジファブリック / GOING UNDER GROUND / Base Ball Bear / GONGON(B-DASH) / ホフディラン / RAM RIDER / May.J / HOMEMADE家族 / 藤井フミヤ / 菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet) / 松たか子 / 杏子 / OKAMOTO’S / 土岐麻子 / ゆず / 奥田民生 / 仲井戸”CHABO”麗一 / SCANDAL / 野宮真貴 / NONA REEVES / 佐藤タイジ(THEATRE BROOK) / TAKUI / 広沢タダシ / KAN / 山崎まさよし / 吉井和哉(THE YELLOW MONKEY) / 小田和正 / 宮沢和史 / GRAPEVINE / 桜井和寿(Mr.Children) / 草彅剛(新しい地図) / 坂崎幸之助(THE ALFEE) / 亀田誠治(東京事変) / 三浦大知 / 藤巻亮太 / UNISON SQUARE GARDEN / K / 岸谷香 / NOKKO / 平井堅 / スキマスイッチ / and more…!!!(順不同・敬称略)


という錚々たるメンバー! 恐らくこの方々を呼べるミュージシャンは他にはいないと思います。さらにはファンと共演してくれることも! 4:00辺りに僕も出てます(笑)。

 
 
「Shout!」Music Video

 
 
写真1-2020

15th Single「2020」(2002年5月1日発売)


最後にお届けするのは彼らの曲で2020年を歌った曲です。


「2020」 / APPLE MUSIC


発表当時の2002年に18年後という「近くないけど遠すぎない未来」を歌うなんて絶妙で斬新だなぁと感じたのですが遂にその年になりました。移りゆく世界を眺めながら今の自分の現在地と未来の自分の現在地も自分は自分、そのまま君といられたらという素敵なラブソングです。家族や友人、ファンへ向けた歌とも取れます。淡々としながらも噛み締めるようにじわじわと盛り上がる演奏は〈2020年の夜明けに映る僕らどんなんだろう〉という歌詞と共に太陽がゆっくりと昇っていくような展開。特有の懐かしさと近未来感が同居していて今聴いても色褪せません。


この歌の未来に私たちは今立っています。
彼らの曲のリフのように日常は繰り返していきますが、その中で少しでもご機嫌で踊るように日々を過ごしていけたらと思います。
2020年がそれぞれ自分らしく生きていける時間が多いことを祈っております。
では今日はこの辺で。

 
 
 
 

*おしらせ*
高橋圭 1st Solo Album『RADIO WAVES』好評配信中!
iTunes Store、Apple MUSIC、Spotify、LINE MUSIC、Google Play、Amazon etc…
https://linkco.re/eeAAN0HV

 
 
写真2-RADIO WAVES
 
 

1.Ginger Ale Lover’s
2.17
3.その高鳴りはあのメロディー
4.マーチ
5.(We wish a) happy new year
6.いらない
7.重力に逆らって
8.波音
9.北極星の位置
10.あの娘とCHINA
11.わたしはあめ
12.訳などないよ
13.乃木坂で出逢って
14.Noël(新曲・ボーナストラック)


1.Ginger Ale Lover’s
2.seventeen
3.That high sounding like a that melody
4.March
5.(We wish a) happy new year
6.Not for me
7.Against the gravity
8.Sound of waves
9.Point of Polaris
10.To China With Her
11.I am Rain
12.No Reason
13.Come across at Nogizaka
14.Noël

 
 
 
 
 
 
 


 
今回用プロフィール高橋 圭●1988年5月3日生まれ。2011年から作曲、ギターを務めるgood sleepsのALBUM『SIGNAL』はiTunes store、Apple MUSICにて配信中。Twitter:@zazamino
 
good sleeps
http://good-sleep.jimdo.com/
イラスト:matsun
 
 
 
 
 

 
「Ginger Ale Lover’s Radio」ここまでの道のり
 
第1回「はじめましてのご挨拶(自己紹介)」
第2回「Guitar~ダサい僕が手にした最高の相棒~なんでこんな邦題足したの? っていうB級洋画の和訳タイトルみたいなダサさ(ギター愛を語る回)」
第3回「真夏の特大号 想像力(YUKI『チャイム』レビュー、久しぶりのライブ、真夏のドライブプレイリスト)」
第4回「バンドは生き物、刺身はナマモノ。(赤い公園特集)」
第5回「Mr.Children(メジャーセブンス、センス、スタンスとバランス)」
第6回「Mr.Children 『重力と呼吸』アルバムレビュー」
第7回「ミスチル、YUKIライブレポート特集」
第8回「新春新曲祭」
第9回「レコーディングオタク」
第10回「YUKI 『forme』アルバムレビュー」
第11回「音楽で逢いましょう」
第12回「good sleeps Album『SIGNAL』セルフライナーノーツ」
第13回「雨ソング特集」
第14回「Live DVD &Blu-ray『Mr.Children 『Tour 2018-19 重力と呼吸』ディスクレビュー」
第15回「BUMP OF CHICKEN NEW ALBUM『aurora arc』アルバムレビュー。何故彼らは宇宙を歌うのか」
第16回「竹内まりや「カムフラージュ」から学ぶ切なさ講座」
第17回「新曲発表のコーナー『ねぇ、できちゃった』完結編!」
第18回「YUKI『聞き間違い』から学ぶ “ きっと大丈夫 ” 講座」
第19回「何故私たちはクリスマスソングを作り、聴くのか」